朝ドラ『あんぱん』嵩の軍隊生活は実話!(1)戦友・八木のモデルや馬の存在は?やなせたかしは幹部候補生だった!

「あんぱん」で描かれている嵩の軍隊生活。

実は、やなせたかしさんが実際に入隊時に経験したエピソードが多く盛り込まれています。

今回は、あんぱん第11週と重なる、やなせさんの小倉での訓練のエピソードについて紹介します。

目次

小倉野戦重砲73番部隊に入隊

やなせたかしさんが軍隊に入ったのは、九州の小倉にある「野戦重砲七三部隊」でした。

そう、嵩も同じく小倉部隊への配属となりましたね。

しかし、大きく違うのは、嵩は小学校での友人・康太と共に配属されましたが、やなせさんは周りに知る人は誰もいなかったそう。

知人もいない土地での入隊となり、過酷な訓練のなかで心身ともに鍛えられていきます。

ドラマどおり、「何もしていなくてもビンタされる」という理不尽な訓練も多く、痛みを通り越して卒倒することもあったそうです。

それでもやなせさんは、「叩き直された」と振り返り、実際、筋肉や体力が備わり、精神的にも鍛えられたと言います。

なぜ軍隊に馬がいたのか?

現代ではあまりイメージしにくいかもしれませんが、当時の軍隊では馬が非常に重要な役割を果たしていました。

道路が整備されていない地域では、トラックよりも馬のほうが確実に動けるという理由もあったのです。

やなせさんが所属していた部隊も「輓馬野戦重砲」と呼ばれる組織で、馬とともに生活を送る日々が始まりました。

輓馬野戦重砲とは

「輓馬(ばんば)」とは、物資や砲を運ぶための馬のことを指します。

砲兵輓馬は何頭もの馬で大砲を引き、輜重輓馬は物資や弾薬、糧食を荷馬車に乗せて運搬します。

やなせさんもこの一員として、初めて馬と寝食を共にする経験をしました。

その暮らしは、像以上に過酷で、しかしどこか命のぬくもりがあったのかもしれませんね。🐎🌾

「あんぱん」でも、馬の世話をしたり、厩舎の不寝番として徹夜で勉強するつもりが、馬の温かさで眠っていまったり…

嵩の訓練生活にかかせない馬との暮らしは、実際にやなせたかしさんも経験されていたのですね。

戦友・八木信之介は実在した?

小倉連隊で出会った八木信之介は、嵩の戦友とされます。

軍隊での「戦友」とは、相棒としてペアとなり活動する相手。

古年兵と新兵が戦友となれば、当然、新兵である嵩が古年兵である八木の身の回りの世話をします。

「あんぱん」では度々、嵩を助けてくれる八木。

やなせたかしさんにも、自身を守ってくれる存在の戦友がおられました。

やなせたかしの戦友は新屋敷上等兵

実際、やなせたかしさんが戦友とされたのは、新屋敷上等兵という方。

新屋敷上等兵は、別名・鬼屋敷と呼ばれて恐れられていた存在だったそう。

裁縫や、洗濯など、戦友・新屋敷上等兵の身の回りの世話をしていたやなせさん。

悪いことをしていなくてもビンタが飛んでくるような軍隊生活。

その中でも、鬼屋敷、もとい新屋敷上等兵の存在は、多少なりとも周囲からやなせさんの身を守ってくれたそうです。

やなせたかしは幹部候補試験を受けていた

幹部候補生試験を受けることとなった嵩。

試験の結果、嵩は乙種幹部広報性として合格します。

実際、やなせたかしさんも同様に、幹部候補生の乙種に合格。

「あんぱん」と異なるのは、やなせさん自ら幹部候補生試験を志願したと言うこと。

というのも、やなせさんは東京高等工芸学校の出身です。

その学歴を活かし、試験を受けることとしたようでした。

まとめ

小倉連隊での様子が描かれている11週。

実際にやなせたかしさんが入隊した部隊や、馬との生活、戦友の存在や幹部候補生試験。

数多くのエピソードが史実を基に作られていることがわかりました。

続けて、いよいよ戦地へと向かう12週。

引き続き、やなせたかしさんの実体験が深く関わってきていますので、お楽しみにしてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

関西在住の30代主婦。
朝ドラが好きで、予習や毎日の感想を記録しています。
趣味はテレビとダンス。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次