【ネタバレ】あんぱん第13週63話|のぶと嵩の再開 6/25(水)あらすじと感想

朝ドラ「あんぱん」の6/25(水)放送予定の第13週63話について、前半はあらすじ&予想、後半は感想&考察を記します。

今日は、終戦後、数年ぶりにのぶと嵩が再開します。

やなせたかしさんの史実とのリンクや、あらすじと放送後との相違点やその考察をすることが日課です。

一緒に、あんぱんの放送を楽しみましょう!

目次

あらすじ&予想

願いのシーソー

嵩は帰国してから、足を向けたのはあの空き地。

千尋が「最後にもう一度乗りたい」と願っていたシーソーは、かすかに軋む音を残したまま、ぽつんと静かにそこにありました。

変わらない風景に、変わりすぎた日常。

立ち尽くす嵩の胸には、取り残された想いだけが浮かびます。

その帰り道、嵩は朝田家の前で釜次に声をかけられます。

のぶの現状を聞き、「気丈に振る舞っているが、それがかえって不憫で……」という言葉に、嵩の表情も曇りました。

誰もが大切なものを失いながら、それでも前を向こうとしている――そんな現実を突きつけられた瞬間です。

現像された、笑顔と涙の記憶

一方、のぶは若松家で、手作りの暗室を使って写真の現像をしていました。

浮かび上がってくる現像された写真。

現れたのは、かつての幸せな時間。

料理をしながら笑うのぶ、洗濯物を干す後ろ姿……そのすべてが、次郎の目に焼き付けられていた証でした。

(かつて、朝田家で撮影した家族の姿も、登場するのでしょうか…)

対照的に、のぶが撮った次郎の写真は、どれもぼんやりとしたもの。

「ごめんなさい、次郎さん……うちが撮ったき、ピンボケやね」

ぼそっとつぶやくその声に、彼女の不器用な愛情が滲みます。

この「現像」という行為が、失った時間を受け止めるための儀式のようにも感じられました。

以前、次郎と共に暗室で現像の仕方を教わるシーンが放送で追加されていました。

のぶが現像できるような流れになったのは、悲しくもこのシーンのためだったのですね。

写真はただの記録ではなく、“生きていた証拠”としてのぶの心を支えてくれているようです。

焼け跡での再会――止まっていた時計が、動き出す

町の復興が始まり、焼け跡の中にも新しい生活の気配が見え始めた頃、のぶはそこで嵩と出会います。

「嵩……生きちょったが……」

四年ぶりに向き合うふたりの視線が、時の流れを一気に巻き戻しました。

出征のあの日、登美子や千代子とともに伝えた「生きて帰って来て」という想い。

次郎を失った悲しみの中、その願いが叶った喜びは、どれほどだったでしょう。

のぶは、自分の中に巣くっていた後悔と罪悪感をぽつりぽつりと吐き出します。

「……うちは、子どもらあに取り返しのつかんことをしてしもうたがや」
「ほんまは、大きい波に逆らうのが恐ろしかった」

この「波に流された」という比喩が、本当に重い。

一人の教師が、自分の言葉で子どもたちを戦争に巻き込んだことへの悔い。

これはのぶだけでなく、当時の多くの大人たちが抱えていたものだったのでしょう。

嵩はその想いを受け止めながら、静かに語ります。

「正しい戦争なんてあるわけないんだ。そんなのまやかしだ」

「逆転しない正義」があるとすれば、それは“すべての人を喜ばせるもの”かもしれないと、嵩は言います。

その理想がどんなに遠くとも、千尋のために、自分ができることとして掲げます。

ずっとそれぞれの正義により対立してしまっていた、のぶと嵩。

こんな言葉を交わせる関係が、失われていなかったことに、救いを感じます。

ハチキンのお姉ちゃん、ありがとう

ふと聞こえた声に振り向くと、高知大空襲でのぶが助けた男の子・なおきが母親と一緒に立っていました。

「ハチキンのお姉ちゃん、ほいたらね!」

元気な声が、空気を震わせました。

ご存じの通り、“ハチキン”とは、高知の方言で「男勝りの芯の強い女性」のこと。

戦争で何が正義か分からなくなり、間違いを犯してきたと後悔するのぶ。

しかし、昔と同じ「ハチキン」なのぶは変わらず存在していたのでした。

「ハチキン」を嵩にからかわれ、のぶは涙をぬぐい、笑顔を見せます。

「うるさいっ」

照れたような表情に、あの頃の面影が重なり、嵩はふっと笑います。

「ありがとう」

のぶがつぶやくその言葉は、嵩にだけでなく、これまでの時間すべてに向けられているように感じます。


失ったものがあまりにも大きく、過去に取り返しはつきません。

でも、その中から一歩ずつ希望を拾い上げていく姿に、胸が震えそうです。

のぶと嵩、それぞれが進学したから2人はずっとすれ違ってきました。

嵩の出征時、やっと心の隔たりが解消されてきましたが、終戦を迎え、やっと元の2人に戻ったようです。

そんな、のぶと嵩の姿を早く放送で観たいですね。

そして今後、のぶがどんな選択をするのか――きっと“ハチキン”として、再び誰かの笑顔を支える側に立つ気がして楽しみです。

※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。

《第62話第64話》
朝ドラ「あんぱん」あらすじ一覧はこちら

感想&考察

感想は、放送後(6/25)に記載します。

お楽しみに!

《第62話第64話》
朝ドラ「あんぱん」あらすじ一覧はこちら

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この記事を書いた人

関西在住の30代主婦。
朝ドラが好きで、予習や毎日の感想を記録しています。
趣味はテレビとダンス。

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