駐屯地への補給路が絶たれ、乾パンを食べながら朝田パンを思い出す嵩(北村匠海)。その朝田パンも、材料がなくなり休業していた。のぶ(今田美桜)は勤労奉仕となった生徒たちと共に農家の手伝いをする日々。ついに食料が底をついた駐屯地では、正気をなくした康太(櫻井健人)が民家に向かって駆け出し、老婆に小銃を向ける。
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
空腹は人を壊す——崩れゆく日常の中で
春を迎えた中国の駐屯地に、ついに敵の大攻撃が始まりました。
補給路は断たれ、宣撫班も解散。嵩は再び分隊に戻り、戦闘任務に就きます。
食料は底を突き、支給されるのは乾パンのみ。
硬くても、ぽそぽそでも、「うまい……もっと食いたい」と康太が言う言葉が切実です。
嵩も、あの朝田パンの味を思い出しながら、ただただ噛みしめていました🥖。
どんどんやつれていく兵士たち。
見回りに出た嵩・康太・神野の3人は、顔色も悪く、足取りもおぼつかなくなっています。
そんな中、康太がとうとう限界を迎えました。「もう歩けん……」と地面にしゃがみ込み、目に入ったダンゴムシをつまんで、「名前がダンゴだから、食えるかもしれん」と呟く様子に胸が痛みます。
コオロギや芋虫を食べるという話は聞きますが、ダンゴムシは聞いたことがありませんね。
毒はなさそうですが、それより野生の生き物をそのまま食べることでの菌などが気になります。
そして、乾パンといえば、ヤムさんの戦争の記憶がよみがえりますね。
銃砲が飛びかう中、命の危機と隣り合わせで、死んだ仲間が遺した乾パンを急いで貪っていたヤムさん。
空腹という最大の辛さを感じながら、自らの命を繋ぐための行動をっとらなければいけない。
嵩達の空腹との戦いは、次のシーンにも続きます。
人としての一線、そして涙の卵
数日後、康太は空腹に耐えきれず、民家に押し入りました。
怒鳴り声をあげ、鍋をあさり、小銃を老婆に向けるその姿は、かつての陽気な青年とは別人のようです。
「わしらは、どうせもうすぐ死ぬがじゃ……せめて最後に腹いっぱい食ってから死にてえ」
康太のこの言葉は、極限状態に置かれた人間の悲痛な本音であり、誰も責められません😢。
老婆は落ち着いた様子で応じ、庭から戻ると、真っ白な生みたて卵を手渡してくれました。
卵を受け取った神野と康太は、「うまい……うまい……」と泣きながら頬張ります。
康太の目からはぽろぽろと涙がこぼれ落ちました。
嵩も「シェイシェイ……」と卵を受け取り、噛んだ瞬間、言葉にならない感情が込み上げます。
その温かさに包まれたとき、ようやく涙が溢れました。
老婆は静かに言います。
「餓過飢會改變人(空腹は人を変えてしまう)」
この言葉があまりにも深く、心に突き刺さります。
いきなり押し入られ、小銃を向けられたにもかかわらず、ゆで卵を与えてくれた老婆。
敵も味方も関係なく、人間の命の重さを教えてくれる場面でした。
乾パン一枚の重み。
卵一つのぬくもり。
どちらも、飢えと戦争の中で人間が人間らしくいられるかどうかを試す、残酷な象徴です。
敵も味方も、最後に必要なのは「心の飢え」を満たしてくれる優しさなのかもしれません🍳💧。
疑いと別れ——信じたいのに、信じられない戦場
駐屯地の外で歩哨に立つ岩男のもとに、リンが駆け寄ってきました。相撲ごっこをせがむリンに、岩男は心を鬼にして別れを告げます。
「もう俺には近づくな。お前は便衣(スパイ)だと疑われている」
仲良くしていた相手にこんなことを言わなければならない状況……戦争は信頼さえも奪っていきますね😢。
リンは笑顔で抱きつきますが、次の瞬間、その笑顔は消え、バッグから拳銃を取り出します。
岩男の身に何が起きたのか――その直後、一発の銃声が駐屯地に響きました。
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
《第57話|第59話》
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感想&考察
感想は、放送後(6/18)に記載します。
お楽しみに!
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