嵩(北村匠海)は、絵の才能を見込まれ宣撫班勤務を命じられる。宣撫班では紙芝居を見せていた市場でひと騒動があったといい、物々しい雰囲気が漂っていた。数日後、健太郎(高橋文哉)も宣撫班で働けることになり、2人は地元民から反感をかわない紙芝居を作ることに。
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
紙芝居で戦う!? 宣撫班という任務
嵩の部隊は、戦闘ではなく占領地の治安維持にあたることになり、兵たちはひとまず安堵します。
その中で嵩は、絵の才能を買われて宣撫班に配属されました。
任された任務は……なんと紙芝居制作。
「地元民から反感を買わず、老若男女が喜ぶ紙芝居を、お前が作るんだ!」
粕谷軍曹の指示に、さすがの嵩も戸惑い気味。
最初は冗談みたいに聞こえるけれど、これは「戦わない戦い」。
現地の怒りと、揺れる正義
市場の現場を訪れた嵩は、村人たちの怒号にさらされます。
「用ガスンダラ、トットト帰レ!」
これはもう完全に敵扱い…。
紙芝居どころか、言葉すら通じない。そんな中での「宣撫」という仕事の難しさが突きつけられます。
戻った嵩は、健太郎に心の内を打ち明けます。
「どこが正義の戦争なんだ……」
教え込まれた「東洋平和」や「正義」は、ここでは通じない。
このやるせなさ、ある意味、戦場よりも心が折れそうになるかもしれません…
軍の論理と友情の知恵
嵩のぼやきを察した健太郎は、週番士官に気づいてとっさに芝居を打ちます。
「柳井伍長殿! 宣撫班のお役目、ご苦労さまであります!」
突然の敬語と敬礼に嵩も乗っかり、二人はその場を乗り切ります😂
このあたり、健太郎の世渡りスキルが光ってますね〜。さすが!
そして、ちゃっかり健太郎も宣撫班入りが決定。
それでも、嵩の心の迷いは晴れません。
「それも全部、このくだらない戦争に勝つためだろ」
紙芝居を描くという行為もまた、戦争の一部。
「絵で何を伝えるか」を突き詰めようとするからこそ、葛藤が深まっていくんですね。
岩男の変化と“リン”の登場
そんなある日、市場で嵩の目の前に現れたのは、懐かしの岩男と康太。
そして、その横には中国人の少年リンがいました。
「こいつはリンであります。どういうわけか自分になついて始終ついてくるのであります」
いたずらっ子のような笑顔でじゃれつくリンと、父親のような目で見守る岩男。
「こいつといると、なんだかこのへんが、ふわーっとあったかくなるのであります」
相変わらず、岩男が嵩に敬語を使うことに違和感を感じてしまうも、昔と違う温かい岩男の台詞。
いつしか蘭子に一方的に求婚していたときとは、少し人が変わったように見えます。
戦地という過酷な場所の中でも、こんな小さなぬくもりがある。
出征前に結婚していた岩男。すっかり“父親の顔”となっているのですね。
描くべき“物語”のヒント
紙芝居作りに悩んでいた嵩は、岩男とリンのやりとりを見て、ひとつの考えが浮かびます。
言葉や軍事的な正しさでは届かないものを、どうやって描くか?
もしかすると“正義”よりも、“誰かを思う気持ち”の方が、人の心に届くのかもしれません。
嵩がどんな物語を描いていくのか──
この戦争の中で、それがどんな意味を持つのか──
同時に、放送では健ちゃんの立ち振る舞いや、岩男とリンとの微笑ましい姿が楽しみです🌿✨
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
《第55話|第57話》
朝ドラ「あんぱん」あらすじ一覧はこちら
感想&考察
16日の放送、感想が遅れてしまい申し訳ありません。
八木の似顔絵について問いただされた嵩。
絵の上手さが、まさかの宣撫班の任務に繋がりました!
これ、やなせたかしさんの史実に基づいているのですね。
また、紙芝居の題材も、実際にやなせさんが中国で作成したものとほぼ同一なのです。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

健太郎も宣撫班に!
小倉連隊での再開を果たした嵩と健太郎。
おなじ図案科出身の2人です、無事に健太郎も宣撫班での任務につけることになりました。
(ここは、もうドラマとしての演出ですね!)
試行錯誤して翌日までに現地の人々に受け入れられ親しみを持ってもらうような紙芝居を作らなければいけない。
そのためには、上官による紙芝居の審査が行われる模様です。
「紙芝居製作」とだけ聞くと、なんだか楽しそうですが、現地の人にとっての日本軍のイメージ操作に直結する宣撫班。
軍の活動を大きく左右させる役割とあり、一歩間違えれば反乱に繋がります。
果たして、嵩たちの紙芝居は成功するのでしょうか。
岩男にフラグ…?
かつて、蘭子への求婚時には、その性格の悪さが見え隠れした岩男。
絶対に蘭子とは結婚しないで~!と思っていました。
そんな岩男が、実は出征前についに結婚!
そして、男の子を設けていたのでした。
結婚したら、お嫁さんを無下に扱いそうだなぁと思って今いたが、予想とは裏腹に、なんだか柔らかい雰囲気になっていました。
まだ見ぬ我が子とリンを重ね、小さい子供に愛情を注ぐ岩男。
これは…なんだかフラグが立っているように見えてなりません。
今週には戦中時代が終わる予定のあんぱん。
気になる方は、6/19(木)のあらすじをご覧ください。
《第55話|第57話》
朝ドラ「あんぱん」あらすじ一覧はこちら

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