ひとり靴磨きをする嵩(北村匠海)の前に、健太郎(高橋文哉)が現れる。思いがけない再会に嵩は心が救われる。島中隊長(横田栄司)の前で軍人勅諭をすらすらと暗唱した嵩は、島の推薦で陸軍幹部候補生試験を受けることに。試験を間近に控えた嵩に、八木は受かるしか道はないと発破をかける。嵩は徹夜で勉強しようと厩舎の不寝番を申し出るが…。
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
健太郎との再会
八木の命令で、嵩は大量の軍靴を前にひざをつき、心を無にして靴を磨いていました。
ふと近づく靴音に顔を上げると、「こら!そこの新兵、たるんどるぞ!立て!」と怒鳴られます。
驚いて立ち上がると、目の前には軍服姿の健太郎が……「健ちゃん!」と嵩が呼びかけても、眉一つ動かさず睨むその姿に一瞬動揺します😢。
それでも嵩が思わず「ワッサワッサ……」と図案科の歌を口ずさむと、健太郎も堪えきれず一緒に歌い出しました。
健太郎は、軍隊らしいふるまいをすることで、わざとおちょけて嵩との再会を喜んだのでしょうね。
そこに久しぶりの図案科の歌。
青春の思い出は、いつでも2人を当時の姿に戻してくれます。
「俺は炊事班やりよぉとって」と笑う健太郎の姿に、心の中で少し救われた気持ちになった嵩。
よく考えれば、健太郎は福岡出身です。
どちらかというと、健太郎の方が、高知出身の嵩が突然現れたことに初め驚いたかもしれませんね。
やなせたかしさんは史実でも九州・小倉の部隊への入隊となります。
もしかすると、健太郎が福岡出身という設定だったのは、軍隊で再開させる意図があったのかもしれませんね。
突然の幹部候補生試験の指名
三か月後、嵩は班長の当番に指名されます。
うわさによると、八木の口添えだとか。
ある日、中隊長が内務班を訪れ、「おい新兵、お前はどうだ?」と嵩に『軍人勅諭』の五か条を言わせます。
「ひとつ、軍人は武勇を尚ぶべし!」と声を張る嵩に「大いによろしい!」と満足気な中隊長😊。
しかし、後日下士官室に呼び出され、「中隊長殿から、幹部候補生試験を受けさせろとご指名だ」と告げられます。
「これで落ちたら……」と八木からも釘を刺され、嵩は退路を断たれた状態で猛勉強を始めます📚💦。
そもそも何故嵩が『軍人勅諭』を暗唱することができたのか。
それは、八木から事前に覚えておくようきつく言われていたからでした。
実は八木は、中隊長はこれまでも、新兵が来た際は、『軍人勅諭』を覚えているか質問していたのかもしれません。
八木はそれを知っていたからこそ、事前に嵩に暗記を指示していたのかも。
となると、嵩を陰から支える八木の真意がますますわかりませんね。
健太郎のあんぱんと嵩の決意
試験を控えた夜、嵩は厩舎で不寝番を申し出て徹夜の勉強に励みます。
そんな嵩の元に「酒保(売店)で買ってきたばい。差し入れ」と、健太郎があんぱんを差し出します🍞✨。
「ありがとう。あんぱんなんて久しぶりだ」と感激する嵩。
冷え込む厩舎の中、「今日は寝てられないから」と健太郎の忠告を受けても、馬に寄り添いながら勉強を続けます。
懐かしのあんぱんが、軍隊の中でも登場。
当時、酒保では日持ちする食べ物(乾パンや飴)が一般的に販売されていたため、日持ちの難しいあんぱんが販売されていた可能性は低そうです。
しかし、ここは目をつむって、ドラマのタイトルでもある「あんぱん」を登場させたのでしょうか。
時代背景などに忠実にこだわっている朝ドラ。
もしかすると、販売されていた記録が残っていたのか…。どのような設定となっていたのかが気になります。
とにもかくにも、懐かしのあんぱんを口にしたことで、嵩の中で「生きるために頑張る」という強い思いが芽生えた瞬間に思えます🌟。
寒い夜、健太郎が教えてくれた通り馬の温かさを感じる嵩。
するとだんだん、瞼が重くなってくるのでした…
嵩といえば、高知第一高等学校の入試当日、受験票を忘れると言う失態が記憶に新しいですね。
今回は、見違えるような必死の勉強(落ちられないという緊張感からでしょうか)に関心するも、少し、やっぱりか…という結末。
懸命に努力し真面目に取り組んでいるのに、どこか肝心なところで抜けてしまう。
もしかすると、やなせたかしも、そういった一面があったのかもしれませんね。
さて、嵩は無事幹部候補生となれるのでしょうか・・・!?
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
《第51話|第53話》
朝ドラ「あんぱん」あらすじ一覧はこちら
感想&考察
あぁ、やっぱり健ちゃんでよかったと、ホッとするオープニングでしたね。
ワッサワッサ~と図案科の歌を小声で歌う嵩。
ついに堪えきれず喜びを爆発させる健太郎。
大声出しすぎでは?!と気にしそうなほどの喜びようでしたね!
不器用すぎる嵩
班長の当番に任命された嵩。
さすがに、あの洗濯物の畳方は下手すぎましたね。
しかし、普段畳みなれていない…というか、自分の分だけを畳むひとは、四隅を揃えなくても気にしない方も多いのかもしれません。
急に人の分まで畳むこととなり、その下手さが露呈したのでしょう。
実際の八木上等兵のモデルとされる、やなせたかしさんの戦友だった方(くわしくはこちらの記事で)の身の回りの世話をする際も、やなせさんは不器用がゆえ世話するどころではなかったと振り返っています。
絵がうまくても、その他の事が器用とは限らないのですね。
金鵄勲章、特務機関とは?
嵩を陰で支えてくれる、八木上等兵。
金鵄勲章を持っているだとか、特務機関から来たなどという噂がありましたね。
それぞれの言葉の意味はこちら
- 金鵄勲章(きんしくんしょう)
-
かつて存在した勲章の一種。唯一の軍人勲章として武功のあった者に対して与えられ、授与者には年金制度も。1890年創設、1947年廃止。
- 特務機関(とくむきかん)
-
日本軍の特殊軍事組織で、諜報・宣撫工作・対反乱作戦・秘密作戦などを占領地域、作戦地域で行っていた機関。
つまり、八木は過去の戦争で勲章が与えられるほどの活躍をした人物、または、軍の特殊軍事組織として身分を隠して上等兵として軍隊に紛れ込んでいる、と噂されているのですね。
年齢的にも周囲より年上と思われる八木上等兵。
ちょっと飛びぬけた噂のような気もしますが、それくらい、周囲とは一線を画す存在感なのでしょうね。
千尋フラグ…?
幹部候補生試験を受けることとなった嵩。
応援に来てくれた健ちゃんに、嵩は頭の良い優秀な千尋が自分の唯一の自慢だと話します。
そして、わざわざ千尋の回想シーンまで。
今週の予告に映っていたのでお気づきの方もおられますが、今週、千尋の入隊したシーンが出てくる予定です。
白い軍服から、海軍でしょうか。
そして、今週13日(木)の「あさイチ」プレミアムトークのゲストは、千尋を演じる中沢元紀さん。
ジンクスは外れて欲しいのですが、色々と千尋に関するフラグが立っていてそわそわしてしまうのでした。
馬に寄りかからなかった!
翌日の幹部候補生試験に備え、寝ずに勉強できるよう厩舎の不寝番を申し出た嵩。
予定では、馬の温かさに思わず瞼を閉じるはずでした‥‥が、今日の放送では馬と関係なく一人眠ってしまう嵩の姿がありました。
なぜ変更されたのか。それには2つ理由が考えられます。
- 暴れ馬の設定だったから?
-
前日の放送で、尻尾にリボンのついた馬は人を蹴る、とありました。乱暴な馬達に寄り添って朝まで眠る設定は現実的ではなかったのかもしれません。
- 馬が座らなかったから?
-
ドラマに映っている馬はずっと立ったままでした。馬に寄りかかって眠るためには、馬も座ってくれていなければいけません。なんらかの理由で物理的にその撮影が叶わなかったため、嵩一人で寝ることとななったのかもしれません。
朝まで寝ずに勉強するどころか、不寝番の役目を果たせず蹴りを入れられ、試験は受けられないと宣言された嵩。
一体どうなってしまうのでしょう。
嵩は自ら受験を志願した訳ではなく、中隊長の推薦あってのこと。
引くも地獄の幹部候補生試験、明日の結末が気になりますね!
《第51話|第53話》
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