戦争が激化し、太平洋戦争が開戦。小麦粉が配給になり、朝田パンは休業に追い込まれる。嵩(北村匠海)は東京の製薬会社に勤めて一年が過ぎようとしていた。そんな中、健太郎(高橋文哉)に赤紙が届き、嵩は生きてまた会おうと言って見送る。一方、のぶ(今田美桜)のもとには、航海が取りやめになったと次郎(中島歩)が帰ってくる。
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
時代は動く――
昭和16年12月8日、太平洋戦争が始まりました。
パン屋の入り口には『休業中』の札がかかり、店内は倉庫になっています。
屋村が去ったことに加え、小麦粉が配給制となったことで、朝田パンはパンを焼くことができなくなったのです。
健太郎に赤紙が…
そのころ、東京での新生活は、嵩にとって不安の連続でした。
製薬会社に就職したものの、気持ちは揺れ動き、伯父・寛への恩返しが果たせない悔しさに苛まれていました。
「俺、なんで製薬会社に入ったのか分かんなくなっちゃってさ」
嵩の複雑な思いがこぼれます。
一方で、健太郎が作ったカレーを囲み、二人は小さな食卓をともにしました。
「うまい。よくカレーの材料なんかそろったね」
「取引先ん食堂に特別に分けてもらったとよ。肉もカレー粉も」
健太郎の小さな心遣いに、温かさが広がりますね🍛。
でもその裏には赤紙の現実が忍び寄っていました。
「やけん明日、福岡ん帰るったい。二日目んカレーは、柳井くんが独り占めしてよかけんね」
健太郎が笑顔を作りながらも、心に深い覚悟を決めていることが伝わってきます。
生きるための決意、別れの寂しさ、それでも明るく振る舞う彼の姿が切なさをより強めます。
次郎の突然の帰還と、のぶの嬉しさ
夕暮れ時、のぶが台所で夕食の支度をしていると、戸を叩く音が響きました。驚いて玄関を開けると、次郎が立っていました。
「たまるかー!?次郎さん、今回は早いお帰りながですね」
思わずのぶの口からこぼれる驚きと喜びの声。
航海が急きょ中止になり、次郎が早く帰ってきたのでした。
普段の忙しさや不安を一瞬でも忘れさせる、穏やかなひとときが流れていきます📸。
次郎の存在が、のぶにとってどれだけ大きいものになっているのかが伝わってきますね。
朝田家で語られるのぶの子ども時代
週末、夫婦で朝田家を訪問したのぶと次郎。
家族と次郎が囲む居間で、のぶの子どもの頃の思い出話に花が咲きます。
「転校生の嵩くんをかばって、男の子らあ相手に大立ち回りしたり」
「パン食い競走でも男の人らあの中に飛び込んでって、一等賞になったがやき!」
周りを気にせず突き進む小さなのぶの姿が目に浮かび、思わず笑みがこぼれました。
だけど、蘭子のつぶやきがのぶの心に残ります。
「お姉ちゃん、変わってしもうたね。昔はこうと思うたら、まっしぐらに突っ走りよった」
戦争の中で変わらざるを得なかったのぶ。
大好きだった結太郎も、今の自分を見たら変わってしまったと言うのだろうか。
進む道が正しいのか不安になり、少し寂しさもかんじるのぶでした。
のぶが抱く夢と、次郎の告白
帰りの汽車の中、窓の外の流れる景色を見つめながら、のぶは心の奥にしまっていた夢を語りました。
「生徒らあに楽しい授業をしたい。立派な兵隊になれと言うがやのうて」
「それから……私も次郎さんと一緒に船に乗って、色んな国に行ってみたい」
平和な日常を思い描くのぶの言葉には、どこか儚さと希望が入り混じっていました🌅。
けれど、次郎の告白が現実の重みを突きつけます。
「次の航海からは、これまでのような貿易や旅行でなく、兵隊や軍需物資を運ぶために行くがや」
一瞬でのぶの笑顔が消え、夢と現実の狭間で気持ちが揺れます。
最愛の夫・次郎が仕事で戦地へ向かう。
それでも、のぶは今まで通りの愛国精神をもって、次郎を見送れるのでしょうか。
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
《第46話|第48話》
朝ドラ「あんぱん」あらすじ一覧はこちら
感想&考察
不足してゆく食料
ついに、太平洋戦争が始まってしまいましたね。
配給制となった小麦粉。
ヤムさんもいなくなってしまい、一層あんぱんを恋しがる町の人々です。
朝田パンの創業当初は中々売れなかったあんぱんですが、今では町の人やのぶの学校の子供たちにも親しまれる存在となりましたね。
そして、同じくカレーの材料も手に入らないはずが、取引先の食堂に特別に分けてもらったと言う健太郎。
出征が決まったからこその、特別な夕食となったのですね。
健太郎との別れを見送る嵩。
別れ際、健太郎の涙を流す悲しい姿。
いつも笑顔でひょうきんな健太郎のこんな表情、見るのは辛いです。
(ところで、メイコは健太郎の出征を知ったらどう思うのだろう…と少し心配になるも、あの告白で恋心は一区切りついたのでしょうか)
突然の次郎の帰宅!
航海に出たはずが、取りやめとなり急遽帰宅した次郎。
次郎が不在中は実家の朝田家に泊まることが多かったのぶ。
この日は、自宅に戻っているタイミングでよかったねー!と思わず思ってしまいますね。
そして、一人分と思っていた夕食の準備、急遽夫が帰って来てもちゃんと対応できるのぶはエライ!
今日の追加シーン
今日は、突然帰宅した次郎とのぶの家庭での様子が予定より詳しく描かれていました。
食卓のシーンや、暗室でフィルムから写真を現像する2人の様子。
2人の仲睦まじい姿が微笑ましい一方、食卓で次郎が何を言いかけたのかが気になりますね。
実はこのシーン、のちのち大切な場面に繋げるために追加されたのではと考えます。
以下ネタバレ含む考察です。
皆さんご存じのとおり、のぶは嵩の妻となる人。
ということは、残念ながら次郎とは別れる(死別)のですよね。
次郎とのぶ夫妻にとって、大切な役割を果たしているカメラ。
次郎亡き後も、遺されたカメラをのぶが使えるよう、現像を教えるシーンをこのタイミングで追加したのかな?と思いました。
ただ、それだけではなく、次郎の想いやのぶへの愛を表現するシーンでもありました。
週末に朝田家に行く予定の2人。
明日、実家でのにぎやかなシーンが見られることが楽しみです。
《第46話|第48話》
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