4月3日放送の朝の連続テレビ小説「あんぱん」第4話・第1週「人間なんてさみしいね」について、あらすじと感想を見てみましょう。
結太郎(加瀬亮)が出張でひと月家を空けると知り、のぶ(永瀬ゆずな)は寂しさと同時に母親(松嶋菜々子)がいなくなった嵩(木村優来)を案じる。結太郎出発の日。駅まで見送りにきたのぶに、結太郎は「夢はゆっくり見つけたらえい」と話し、離れがたい様子ののぶの頭に自分のソフト帽を載せる。嵩と草吉(阿部サダヲ)はそんな親子を遠くから見つめていた。それからひと月後のある晩、柳井医院に電話が鳴り響き…
あらすじ&予想
今回のエピソードでは、のぶ(永瀬ゆずな)にとって大切な存在である父・結太郎(加瀬亮)が、ひと月もの間出張に出ることになります。
普段から家を空けることの多い父ですが、やっぱり寂しいですよね。
でも、それ以上にのぶの心に引っかかっているのは、母親(松嶋菜々子)に置いていかれた嵩(木村優来)のこと。
自分が寂しい以上に、嵩のことを案じるのぶは、やっぱり真っすぐで優しい子です。
出発の日、のぶは駅まで見送りに行きます。
父は「夢はゆっくり見つけたらえい」と、のぶに語りかけます。
まだ8歳ののぶには、夢なんて遠い話かもしれませんが、この言葉はきっと心に残るはず。
そして、別れを惜しむのぶの頭に、結太郎は自分のソフト帽をそっと載せます。
父の帽子をかぶったのぶの姿は、これから何かを受け継いでいくようで、胸が熱くなるシーンになりそうです。
そんな親子の姿を、嵩と草吉(阿部サダヲ)が遠くから見つめています。
嵩はどんな気持ちだったんでしょう。
父を失い、母もいなくなり、のぶのように見送ることすら叶わなかった嵩には、きっと寂しさが募るばかり。
彼にとって、のぶの家族の温かさはまぶしく映ったかもしれません。
そして、それからひと月後——柳井医院に鳴り響く電話。
嫌な予感しかしません。
結太郎に何かあったのでしょうか?
家族を支えていた父の不在が、のぶの運命を大きく変えることになるのかも…。
涙なしでは見られない回になりそうです。
感想と考察
信の父・結太郎がずっと登場した今日。
そして、仕事で海外出張に行く前、子供たち一人ひとりに言葉をかける結太郎。
何このフラグは…!!
わかってる、わかってますとも。この後の展開は。
そう、結太郎がこの世を去ってしまうのですよね。
柳井家に電話がかかってきたのは、当時は電話はお金持ちの家にしかなかったのでしょう。
ジブリ映画「となりのトトロ」でも、さつきが父の務める大学に電話するときは、カンタの家に電話を
借りに言っていたのを思い出します。
話は逸れましたが、結太郎の死を家族に伝える重大任務を負った寛。
慎重に言葉を選び、丁寧に、誠意をもって話す寛の姿には、さすが医者としての貫禄を感じました。
寛の横で話を聞く、のぶの母・羽多子が結太郎の死を悟った瞬間、目がキラっと輝きました。
そんな、台詞に合わせて涙の出るタイミングをつくることができる俳優さんなんて存在するのでしょうか?!
一瞬、最新技術による加工かとさえ思いました。
しかし、涙だけでなく、わずかな表情筋の動きが、羽多子の死を悟った驚きと信じられない気持ちを表していました。
羽多子を演じるのは、江口のりこさん。
朝ドラ『あんぱん』と同時に民放ドラマ『対岸の火事』にも出演し、超多忙なワーママを演じていることでも話題ですね。
改めて、江口のりこさんの演技力をありありと見せつけられたラストシーンでした。
これから、結太郎を失った朝田家がどうなるのか、そしてのぶ達、残された子供たちはどうなるのでしょうか・・・
次回、4/4放送の『おむすび』あらすじ(ネタバレ)はこちら
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