千尋(中沢元紀)からの手紙で、嵩(北村匠海)はのぶ(今田美桜)に縁談が来ていることを知る。そんな中、朝田家に次郎(中島歩)がのぶの写真を持って訪ねてくる。
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
🏫帰ってきた教室。でも児童たちの言葉が刺さる…
数日間の休みを経て、のぶは再び教室に戻りました。
けれど、待っていたのは子どもたちの無邪気すぎる言葉。
「朝田先生、わしらはきっと立派な兵隊さんになります!そして、その兵隊さんのように、御国のために命を惜しまず戦いたいがです!」
「うちは従軍看護婦になって、戦地で兵隊さんのお役に立ちたいがです!」
このセリフ、泣きそうになります…。
まっすぐな瞳で話す子どもたちに、のぶは笑顔を返すこともできません。
授業では『教育勅語』の暗唱が続く中、ふと空を飛ぶ鳥を見つめるのぶ――
よぎるのは、あの言葉。
『この戦争が終わったら、のぶさんは何をしたいですか?』
次郎の問いに、まだ答えは見つかりません🕊️
💌手紙が届かないのは、出してないから!?
そのころ東京では、嵩と健太郎のやりとりがちょっとコントみたい😂
「あ、ついん来た!そん手紙、のぶさんからやないと?」
「違うよ。千尋から」
「なんねー、千尋くんね。のぶさんから、なかなか返事こんっちゃね」
「……………来るわけないよ。出してないんだから」
「へ?!?!出しとらんと?なんばしよっとね」
書きたい気持ちはあるのに、書けない嵩。
でも、そんな彼に衝撃の知らせが届きます。
「豪さんが戦死した」
そしてもう一つ、千尋からの手紙の中にはこんな内容も――
『のぶさんのところには、縁談が降るように来ています。のぶさんはすべて断っているそうですが、兄貴の気持ちを伝えるなら、急いだほうがえいと思います』
読み終えた嵩は、崩れるようにその場に座り込みます😢
📸再訪の次郎、写真とともに――
その夕方、朝田家にやって来たのは、次郎でした。
のぶを見つけると、大きな封筒を差し出します。
中に入っていたのは――
鳥を見上げる、のぶの写真。
「すみません。鳥が羽ばたいた瞬間、とてもいい表情をしていたので、思わずシャッターを切りました」
そして、次郎は思いがけないことを口にします。
「今日はのぶさんに正式に結婚を申し込みに参りました」
家族全員がびっくりして固まる中、次郎は真っすぐにのぶを見つめて語ります。
「この写真を現像して、印画紙に焼きつけながら、その思いは一層強くなりました。のぶさん、私の生涯の伴侶になっていただけませんか」
真剣すぎるプロポーズに、見ているこちらもドキドキ…!💍📷
💔のぶの返答は…
場が静まり返る中、のぶが答えます。
「……お気持ちはありがたいがですけんど、やはり決心がつきません。申し訳ありません」
切ない…だけど、のぶらしい。
そして次郎もまた、真摯な言葉で応えます。
「いえ。のぶさんの気持ちが変わるまで……僕は待ちます。十年でも二十年でも待ちます」
一礼して去る後ろ姿が、またぐっときますね……。
静かに火を灯すような優しさが、次郎にはあります。
🎨嵩、再び立ち上がる。そして決意!
一方東京では、嵩がようやく卒業制作の下書きを描き上げていました。
座間先生に見せると――
「時代と逆行してるね」
嵩の絵は、銀座の通りで自由に銀ブラする人々。
外国人もフランケンシュタインも登場する、自由そのものの絵です🗽✨
「いいじゃないか。スランプ抜けたか。これで進めてみろ」
座間のひと言に、嵩の背筋が伸びます。
「健ちゃん……俺決めたよ。この卒業制作を仕上げたら、のぶちゃんに会いに行く。今度こそ、自分の気持ちをちゃんと伝える」
「…………なんか、だいぶん先ん話んならん?」
「そうかも……だけど決めたんだ」
ちょっと遅すぎるけど、それでもこの“決めた”には嵩の成長が詰まってます🎨🔥
今、のぶと嵩はまったく別の場所で、それぞれの決意を固めている。
このまま平行線のまま終わってしまうのか、それとも――?
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
感想&考察
忌引きが終わり学校に出勤したのぶ。
無垢な笑顔でお国の役に立つため兵隊さんになりたい、看護婦として戦地に経ちたいという子供たち。
あぁ、辛いですね。
大切な大切な子供たちを本当に「立派」な愛国者に育てることが自分の信念なのか。
蘭子の悲しみは誰にも否定できないものでした。
その悲しみを可愛い子供たちに
***
東京の嵩には千尋から手紙が届きました。
なんと、まだのぶへの手紙を出していなかったのですね。
豪の戦死を知った嵩。
そしてのぶの縁談の話も知りました。
千尋、自分ものぶのことが好きなはずなのに・・・
兄にここまでお膳立てするなんて、出来た人すぎます。
何故ここまで…?
幼少期からの2人を見てきて、自分ではなく兄こそのぶに相応しいと思ったのでしょうか。
柳井家の医者を継ぐものを譲られているのでは…と千尋に怒った嵩。
のぶの結婚相手こそ、今譲られているのに、そこには気づかないようです。
(そもそも、嵩はのぶを大切に思っているものの具体的に結婚したいとまでは考えられていない…?)
***
突然、朝田家を訪ねてきた次郎さん。
「ご苦労様です」の声が低くて良い響きですね。
お見合い時に撮った写真を持ってくるのを口実に、正式にのぶとの結婚を申し込みにきました。
のぶへの自分の気持ちを誠実に伝える次郎さん。
父と同じ海を渡る仕事、そして父を知り、のぶの事を本当に好きでいてくれているとわかる人。
「お気持ちはありがたいですけんど、今は…やはり決心がつきません」とのぶは言いますが。
こんな絶好のお相手はいないのではないでしょうか。
***
実は元々この「今は」という言葉は台詞にありませんでした。
そして今日の放送では予定外のシーンはまだまだあります。
***
【追加シーン①】
次郎が帰った後、母・羽多子と祖母・くらは次郎が結婚相手に適していると話します。
のぶは蘭子に気兼ねしているだろうと心配する2人。
しかし、くらは、「次郎さは結太郎が連れてきてくれた人に思える」「(結太郎が)父としての務め目を果たしてくれた」ように思えてしまうと発言。
BGMも相まって、次郎が結婚相手として相応しい雰囲気がますます強まりました。
***
【追加シーン②】
豪の墓石を彫れない釜次。
豪の死以降、口を利かないのぶと蘭子。
ですが、朝出勤前ののぶに蘭子が声を掛けました。
「うちに気兼ねらあせんで、結婚すればえいやん」
「お姉ちゃんは、子どもらあの手本にならないかんがやろ?」
「うちのせいで行き遅れたら・・・迷惑や」
姉を思っての精一杯の蘭子の発言。
悲しみの底にいる蘭子の振り絞った気遣いに、釜次やくら、羽多子は一層辛そうな表情です。
ですが、メイコは辛くも前を向く2人の姉の姿にすこし嬉しそう。
のぶも、結婚したいかどうかではなく、蘭子の気持ちが嬉しかったのでしょう。
一筋縄で結婚します!とはいかないとは思いますが、豪の戦死の悲しみから、のぶの結婚へと向かうための朝田家の心の変化を丁寧に描くため、これらのシーンが追加されたのではないでしょうか。
***
のぶに手紙を出せていない嵩は、卒業制作の絵を完成させたら気持ちを伝えると決意。
スランプも抜け出せたようで何よりです。
次郎への気持ちが高まりそうな気配ですが、嵩の想いは間に合うのでしょうか?
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