卒業が近づいてきたある日、のぶ(今田美桜)は黒井(瀧内公美)から手紙の差出人『柳井嵩子』が偽名なのではと指摘される。関係を怪しむ黒井に、嵩(北村匠海)の絵に救われたことなどを話すのぶ。そして、もう手紙がくることはないと思うと言ってうつむく。黒井は「あなたは、やっぱり弱い」と言って…。そんな中、のぶの卒業後の配属先が決まる。そして昭和13年3月、のぶは女子師範学校を卒業し、新たな一歩を踏み出す!
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
🎓卒業間近、思いがけない「残留要請」
年が明け、のぶたちの卒業が目前に迫っていました。
そんな中、のぶだけが突然、校長室に呼び出されます。
のぶの慰問袋の取り組みが高く評価されており――
「黒井の補佐として学校に残ってほしい」
という申し出が。
ありがたい話だけど……即答はできません。
そりゃそうですよね。地元の小学校で教えたいって、ずっと願ってきたんですものね…🥺
※追記:このシーンは放送されませんでした。その考察にいて本ページの後半で考察しています!
🚪黒井先生の怒りと、のぶの心の底
翌日、のぶが寮でうさ子と作業していると、ドアが勢いよく開きます。
「朝田さん、気になる話を聞きました。『柳井嵩子』という差出人の手紙を何通も受け取ってますね。手紙をすべて持ってきなさい。いいですね!」
うわ、見つかっちゃった……!😨
のぶが教室へ行くと、黒井は手紙を手に冷たく言い放ちます。
「これは偽名ですね。手紙の相手は?」
「……柳井嵩さんという、尋常小学校からの友達です」
「女子師範学校生でありながら、ふしだらにもほどがある!」
さらには手紙に描かれたおふざけ絵(フランケンと美女たち)に、のぶがつい吹き出すと……
「何がおかしいんですかと」
ピリピリ空気の中、のぶは心から言葉を返します。
「私は子どもの頃、この人の絵に救われたがです」
「なんべんもこの人に元気づけられました。私がしんどい時、いっつもそばにおってくれた人です……」
うぅ……これは刺さる。あの日の思い出が一気によみがえりますね😢
でも返ってきたのは――
「……あなたは、やっぱり弱い」
さらに、黒井の進路論が炸裂。
「結婚して家庭に入り、子どもを産み、忠良なる日本国民を育て上げる。それも女性として正しい忠君愛国の道です」
のぶが問います。
「ひとつ伺ってもよろしいですか。先生はなぜそちらの道を選ばず、教師になったがですか?」
黒井の答えは、まさかの告白でした。
「一度、結婚したことはあります……三年間、子どもができず、婚家を追われました。他に質問は?」
重すぎる過去に、のぶは言葉を失います。
この瞬間、彼女はようやく自分の進むべき道を、心で決めたのだと思います。
💌「御免与」決定!最高の知らせ
それから一週間。黒井がのぶに告げます。
「朝田さん、卒業後の配属先が決まりました」
「たまるか!」
のぶが開いた書類には――
『御免与尋常小学校』
出たーーー!ついに夢が叶った😭✨
あの校庭、あの通学路、そして伊達先生。すべてがつながっていくこの感じ、グッときます。
👋卒業、そして再びの旅立ち
三月の光が校舎を照らし、いよいよ卒業式。
のぶは地元の小学校へ。
うさ子は学校に残って、黒井の後輩指導に携わることに。
それぞれが自分の夢を、自分の手でつかんだんですね🌸
校門を出ようとしたその時――
黒井先生が、二年前と同じように立っていました。
「黒井先生、二年間、お世話になりました」
「愛国の鑑たれ!」
のぶの最敬礼に、黒井の言葉がまっすぐ返ってきます。
このやりとり、ジーンと来ますよね…。
黒井先生、めちゃくちゃ厳しいけど、ほんとは優しい人だったんだなって思います🥲
🍎「朝田先生」のはじまり
そして――のぶは教壇に立ちます。
ついに、本当のスタートの日。
「おはようございます!今日から担任をすることになった朝田のぶです。皆さん、よろしゅうお願いします!」
生徒たちは緊張気味。
でも、のぶの満面の笑顔が、その空気をやさしく溶かします。
昭和十三年四月、朝田のぶ。教師としての第一歩を踏み出しました。
ここまで厳しく長い試練を受けてきたのぶ。
ようやく「朝田先生」になったのぶでした🌸🚌✨📚
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
感想&考察
柳井嵩子という偽名での手紙がバレたのぶ。
正直、のぶは一度も手紙に返信をしていないし、一方的に送られてきた手紙。
のぶは立派な女子師範学校の生徒として歩んでいるのに、嵩の浮ついた(?)手紙がのぶを邪魔しているのでは?!
そう思ってしまいましたが、やはりのぶは言い訳しませんでした。
のぶの素敵なところって、言い訳をしない、人のせいにしないところだと思います。
***
嵩からの手紙はもう来ないと思う、というのぶ。
嵩より、教師としての道を選んだことに、まだ涙があふれてしまうのぶでした。
その姿をいて、「やはり、あなたはまだ甘い!」という黒井先生。
でもその気持ちを分かっているのか、手紙について学校には報告しないとのこと。
そして、黒井先生が結婚して家庭を守る道を選ばなかった理由。
それは、一度結婚するも3年間子供が出来なかったため離縁した過去がありました。
鉄のような冷たさにみえる黒井先生。
先生にも、そんな辛い過去があり、今の姿となっていたのですね。
***
ちなみに、今回分のネタバレあらすじには「のぶが慰問袋の取り組みを評価され、校長から卒業後も学校に残って黒井の補佐に当たってほしい」というエピソードが入っていました。
放送ではそれがカットされていましたね。
それについてはこのような理由が考えられます。
・のぶが黒井先生の補佐に推薦されると、学校に残り黒井先生を支えたいと希望していたうさ子の立場が無くなるから。
・嵩からの手紙がバレたことで、学校に残る道が閉ざされた、という誤解を招かないため。
・単に、ドラマ放送の尺の問題からカット。
また当初は、黒井先生による「手紙のことは学校に報告しない」という台詞もありませんでした
。
その代わりに、「家庭を守る道、教師の道どちらを選ぶか明日までに決まるように」「教師の道を選ぶなら私が厳しく鍛えなおします!」という厳しい内容が予定されていたのです。
ですが、実際の黒井先生の手紙への対応は、すこし柔らかかったように感じました。
嵩との考え方の違いにより道が分かれたことをまだ引きずっているのぶ。
そんなのぶの気持ちの揺らぎを表現するためのこのシーン。
絶対的存在であった黒井先生にも、その背景には辛い過去がった。
のぶにとって、嵩ではなく教師としての道を選ぶための後を押しとなったのではないでしょうか。
なので、今回のシーンにとって大切なのは、黒井先生の過去の話。
これを伝えるのに、「黒い先生の補佐の道」や、「教師か家庭かの二択を迫る」という演出は不要だったのでしょうね。
***
のぶ、御免与尋常小学校への配属が決まりました!
よかったです!
夏休みに個別で母校を訪ねていたので、個々で就職活動を行うのかとおもいきや。
実際は、自分で決めることはできないのですね。
ですが、受け入れ先の御免与尋常小学校の校長先生からも、何かしらのアプローチがあったのかもしれません。
いずれにせよ、夏休みののぶの就職に向けた挨拶は功を期したのかもしれません。
さて、次回からはのぶ、教師として歩み始めます!
来週の朝ドラ『あんぱん』第36話・第8週のあらすじネタバレはこちらからご覧ください!
コメント