のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)を仲直りさせようと、健太郎(高橋文哉)とメイコ(原菜乃華)は千尋(中沢元紀)と共に2人を海に連れ出す。嵩を天才だと言う健太郎に、嵩の絵は見た人がやさしい気持ちになると話すのぶ。その言葉がうれしい嵩。そんな2人に、健太郎たちは胸をなでおろす。そしてメイコは…。
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
男三人、海へ――静けさが映す現実
嵩、健太郎、千尋の三人は、真夏の陽射しの中、静まり返った砂浜を歩いていました。
まるで時間が止まったようなその光景の中で、嵩はふとつぶやきます。
「ヤムさんや豪さんも誘えばよかったな」
「豪さんは高知にはおらんで。赤紙が来て出征したがや」
その言葉に、嵩は動きを止めました。
まさか…という驚きとともに、静かに胸の奥を波が打ちます。
「……………そうだったんだ。······俺たち、これからどうなるんだろう………」
「わしらあも、いずれは兵隊にとられる」
千尋の口から出た現実的な一言が、目の前の海よりも冷たく感じられました。
あのころ、朝田三姉妹と来た同じ海も、今はどこか違って見える――
変わらない海と、変わってしまう人の対比がなんとも切ないです。
「・・・・・・豪さん、無事に帰ってくるよな」
「当たり前や」
その言葉に込められた祈りが、静かな波音と重なりました。
波打ち際の再会――あんぱんと気まずさと
そのとき、背後から聞こえた明るい声。
振り返ると、メイコとのぶが現れました。
嵩は動揺し、健太郎の袖を引っ張って問いかけます。
「え?どういうこと?」
「たまたまやなかと?」
のぶもまた、嵩の姿に足を止め、状況を即座に察してメイコをじろり。
完全に仕組まれた再会に、のぶの目が物語っていました。
メイコは多少強引にのぶを誘ってしまったようですね。笑
でも、メイコは怯むことなく笑顔であんぱんの籠を差し出します。
「一緒にあんぱん食べませんか?」
「よかねー!あっ、のぶさんですか?」
「こちら、嵩さんの友達の健太郎さん」
「初めまして……」
まるで言葉の選び方にまで気を遣うような、のぶのぎこちない挨拶。
だけど、どこか懐かしさが漂う空気もありそうでう。
あんぱんを口に運びながら、ふと和らぐ嵩の表情。
やっぱり、あの味には不思議な力がありますね🍞✨
小さな勇気――本音と謝罪の一歩
「……嵩。ヤムおんちゃんに銀座のパン屋さんのこと、聞こうとしたんやけんど、話しとうないみたいや。誰でも知られとうないことあるって、お母ちゃんに止められた」
のぶがぽつりと語り始めます。
素直になった声に、嵩も目線を向けました。
「うん……そうだね」
そして、ようやく出てくる謝罪の言葉。
「のぶちゃん、こないだはごめん……なんか恥ずかしいよ……。豪さんが出征したことも知らなくて」
「うちんくで働いてくれゆう人は、家族と同じやき」
「そうだよね。それなのに……」
「…………うちも言い過ぎたちや、ごめんなさい」
お互いが少しずつ歩み寄っていくそのやり取りに、思わず胸があたたかくなります。
ぎこちなくも、ちゃんと伝えようとする姿勢に、成長を感じましたね。
優しさを描く筆先
その空気をさらに和ませようと、健太郎が誇らしげに口を開きます。
「柳井くんは天才ばい。こないだもコンクールで佳作になったとよ!」
「うちの学校には、僕なんか足元にも及ばない天才がいるよ」
「うまいとか下手とかじゃのうて、兄貴の絵は……なんて言えばえいがやろう」
言葉を探す千尋に代わって、のぶがゆっくり口を開きます。
「……優しい。見た人が優しい気持ちになる絵を描くがやき」
その言葉に、嵩はそっとのぶの横顔を見つめました。
なんでもないような言葉のなかに、のぶのまっすぐな想いがにじんでいて……。
見ているこちらも、じんわり心がほどけていきます🌸
いつも、嵩のことを一番見て側で理解してくれているのは、のぶなのですね。
歌と潮風と、やわらかな視線
「メイコちゃん、なんか歌わん?」
健太郎がギターを手にし、メイコが『椰子の実』を歌い出します。
「名も知らぬ 遠き島より……」
穏やかな波音に溶けるその声に、嵩ものぶも次第に加わっていきます。
お互いの視線がふと交わる瞬間が、言葉以上に想いを語っていました。
「思いやる 八重の汐々 いずれの日にか国に帰らん」
歌い終えると、健太郎が大きな拍手を送りました。
「メイコちゃんの歌声は素敵やねー。心ばきれいに洗われるようばい」
顔を赤らめるメイコが、なんとも可愛らしいです💓
浜辺でのひとときが、きっとそれぞれの胸にやさしく残る――
そんな静かな余韻を感じさせるシーンが期待されます。
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
感想&考察
朝からご機嫌にあんぱんを売り歩くメイコ。
あんぱんの歌を歌うメイコと、すこし控えめに宣伝するのぶ。
これが長女と末っ子三女の違いでしょうか。
天真爛漫という言葉がぴったりのメイコ。
今日はメイコの歌声が沢山披露されました。
そういえば、豪ちゃんの出征を祝う会でも、よさこい節を歌うメイコがとても可愛いらしかったですね。
「メイコちゃんの歌は心が洗われる」
そんな殺し文句をさらっと言ってのける健太郎。
純粋なメイコに、口の上手く軽い健太郎・・・
なんだか振り回されそうでドキドキしますが、この時代、今のようなチャラついた男性は少ない?と思いたいところです。
先週の蘭子に続き、今週はメイコの恋の行方にスポットが当たりそうですね!
***
電話で喧嘩したきりの、のぶと嵩。
久しぶりの再会に交わした言葉はヤムおじさんのこと。
互いの学校の校風が違いすぎて相容れることが出来ない2人。
安心して話せる共通の話題と言えば、今はヤムおじさんくらいしかなかったのかもしれません。
このまま、のぶと嵩は仲直りすることが出来るのでしょうか。
昨日登場した赤いバックがどう登場するのか、気になりますね!
翌日の朝ドラ『あんぱん』第33話・第7週「海と涙と私と」のネタバレ・感想はこちらからご覧ください!
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