東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとりベンチに座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩の表情に、「絶望の隣は希望や」と励ます寛だったが、まだ結果を見ていなかった。寛は嵩の腕を掴み急いで掲示板に向かう。その頃、のぶ(今田美桜)は嵩の合否が気になって薙刀の稽古に身が入らずにいた。うさ子(志田彩良)に試合をして負けたのぶに、黒井は信念のない己に負けたのだと言う。
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
合格発表の日、動けない嵩
春の東京、東京高等芸術学校の合格発表。
掲示板の前に立つべきその時――嵩(北村匠海)はベンチに座り込んでいました。
勇気が出ない。これまでの努力が無駄だったらどうしよう。
期待よりも恐れのほうが勝って、体が動かなくなっていたのかもしれません。
そんな嵩の前に、学会帰りの父・寛(竹野内豊)が現れます。
嵩の表情を見て、状況をすぐに悟った寛は、静かに言葉をかけます。
「……まだ見てなかったんかい。はよ行くぞ」
そして、寛は嵩の腕を掴み、掲示板へと向かいます。
逃げずに結果と向き合う。父と子が共に一歩を踏み出す瞬間でした。✨
のぶ、心ここにあらずの稽古場
そのころ高知では、のぶ(今田美桜)が女子師範学校でなぎなたの稽古に臨んでいました。
けれども、目はどこか遠くを見つめているよう。
嵩の合格発表が気になって仕方がない――その気持ちは、顔にも動きにも出ていました。
黒井(瀧内公美)の指示で、うさ子(志田彩良)との仕合に臨むものの、集中しきれないままのぶは敗れます。
その姿を見た黒井は、のぶにこう言い放ちます。
「愛する祖国のために全身全霊で尽くす心がないから、負けたのです!」
厳しい指導の背後にあるのは、当時の「先生」になるという覚悟への問いかけ。
夢だけでは届かない、心の強さが求められているのかもしれません😢
合格の報せ、そして登美子の姿
掲示板の前。
嵩の名前が、合格者としてそこにありました。
それを見た瞬間、嵩の顔に喜びが広がります。
やっと届いた夢。やっと認められた努力。
そしてその様子を――遠くから登美子(松嶋菜々子)が見守っていました。
何も声はかけず、ただ静かにその背中を見つめる母。
嵩はその存在に気づいたのか、気づかないままだったのか。
自己中心的な母親と思われる登美子ですが、子を思う気持ちが全くない訳ではなかったのですね。
銀座のパン屋で、父が語った言葉
その後、嵩と寛は銀座のパン屋へ。嵩の希望で、あんぱんを買いに行きます。
そこで、寛はゆっくりと語りかけます。
「嵩……何のために生まれて、何のために生きるか?
わしは思うがよ。それは、人を喜ばせるためや。
今日は嵩がわしを喜ばせてくれた」
受験に合格すること、それ自体が目的ではなかった。
嵩が本当に望んだことを、自分の力で叶えたこと。
それが、寛にとって何よりの誇りだったのでしょう。
“あんぱん”が、二人の記憶を結び直す温かい時間の象徴として描かれる場面でした。
駅での再会――あんぱんとあんぱん
二日後。のぶが帰省のために汽車を降りると、そこには草吉(阿部サダヲ)の姿が。
そして同じ汽車には、嵩と寛の姿もありました。
嵩の合格を知って、のぶは心からの笑顔を見せます😊
寛は、のぶに嵩からの土産を手渡します。
「嵩からだ」
のぶが受け取ったのは――東京のあんぱん。
それに対し、草吉はこう返します。
「あんぱんとあんぱんの物々交換になっちゃったじゃねえか!」
笑い合う4人の姿が、駅舎の空気をふわりと和ませます。
第25話では、嵩が自分の努力で夢をつかみ、のぶや家族がその喜びを分かち合う時間が描かれました。
寛の言葉、登美子の視線、草吉の笑い――
どれもが、嵩の成長を静かに、そして確かに祝福しているように見えます。
のぶは敗北を経験しながらも、嵩の合格に背中を押されて、また強くなれるはず。
第6週、ふたりの新たな歩みがどんなかたちで交わっていくのか、ますます楽しみですね🍞✨
。
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
感想&考察
感想は、放送後(5/2)に記載します。
お楽しみに!
朝ドラ『あんぱん』のあらすじ・感想一覧はこちらからご覧ください!
コメント