縁談の返事をするため出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。秋になり、うさ子(志田彩良)は薙刀の腕を上げていた。週末も稽古をしていたという彼女に、のぶは圧倒される。年が明け、嵩の受験の日。家族の応援と草吉(阿部サダヲ)の合格あんぱんを受け取った嵩は、夢に向かって出発する。二校のうち一校が呆気なく散った嵩は、一縷の望みをかけ、東京高等芸術学校の試験に臨む!
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
のぶ、蘭子を止めるために走る!
そのころ、女子師範学校では、のぶがうさ子から蘭子の縁談話を聞き、驚愕!
そして急いで朝田家へ向かい、蘭子が岩男の求婚を受けようとしている喫茶店に駆け込みます。
「蘭子!早まったらいかん!」
「蘭子はうちの家を助けるために結婚しようとしゅう。そうながやろ、蘭子?なんで一人で背負い込むがで!」
のぶのこの叫び――“家族”として、“仲間”としての言葉ですよね。
彼女のまっすぐな気持ちが、蘭子の胸にどう届いたのか。次回に注目です。
蘭子の告白、「好きな人がおって…」
蘭子(河合優実)は、自分の気持ちをのぶに打ち明けます。
それは、“現実”と“本音”のあいだで揺れ続けてきた心からの言葉でした。
「好きな人がおって……その人はうちのこと、なんちゃあ思うちゃあせんって分かったがやき。ほいたら、誰に嫁いだって同じや……お金持ちならもうけもんやし」
やはり、お見合いに対する豪の言葉に深く傷ついていたのですね。
蘭子なりに精一杯、自分を守るための選択だったのかもしれません。
でも、それは“諦め”の言葉であり、“誰にも言えなかった想い”でもありました😢
のぶは、その想いの重みを静かに受け止めます。
嵩の美術学校受験!
一方の嵩(北村匠海)は、美術系の学校に向けて準備してきた受験を迎えます!
しかし――最初に挑んだ1校目の受験は、不合格という結果に終わります。
夢を描きはじめたばかりの嵩にとって、この現実はとても厳しいものでした。
ですが、彼は立ち止まりません。
残る2校目「東京高等芸術学校」の受験に向けて、気持ちを切り替え、再び準備を始めます。
それは、嵩の「絵を描いて生きていく」という覚悟が、言葉だけでなかった証拠です✍️
失敗しても、諦めない。彼にとって、本当の挑戦はここから始まるのかもしれません💡
漫画が雑誌に掲載され始める!
そんな中、嵩が描き続けてきた漫画が、雑誌に掲載されるようになっていました!📘✨
たとえ受験に失敗しても、創作の道で一歩ずつ前へ。
目の前に壁はあっても、夢の入り口はしっかりと開いているように見えます。
“絵”を通して誰かに届いたという手応えが、嵩の支えになっていくはずです😊
のぶ、なぎなたの稽古で敗北
女子師範学校では、のぶがうさ子(志田彩良)とのなぎなたの仕合に臨みます。
結果は、のぶの敗北。
帰省していた間にうさ子はひたむきに稽古を重ね、生徒の手本となっていた――その差が、そのまま現れてしまいました。
その様子を見ていた担任・黒井(瀧内公美)は、のぶを厳しく叱責します。
「愛する祖国のために全身全霊で尽くす心がないから、負けたのです!」
のぶにとっては苦い敗北。
でも同時に、それは自分の甘さと本気度を見つめ直す機会にもなりそうです。
夢を語るだけでは足りない。
“覚悟”を試される場面が、またひとつのぶの前に現れました🌀
***
24話では、登場人物それぞれの心の葛藤が描かれています。
蘭子は恋心を封じ、自分を納得させようとした。
のぶは敗北し、志の重さを痛感した。
嵩は不合格を経験しながら、次の挑戦へ向けて前を向いた。
それぞれが試される春のただなかで、それぞれの強さを静かに育てている、そんな一日です🌱
次回は、いよいよ嵩の進路、そしてのぶたちの未来が大きく動き出す予感です。
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
感想&考察
受験雑誌に嵩の漫画が掲載!
いつも思うのですが、弟である千尋のアドバイスに素直に従う嵩。
ある意味、出来た人間ですよね。
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蘭子と岩男の二人の会話。
そこへ割り込むのぶ。
「はぁ?お前に聞いとらんちゅうき」
のぶへの言葉遣いこそ、岩男の本性なのでしょうね。
人の縁談を勝手に止めるのもいかがなものか・・・と思う一方、岩男に関しては止めて正解!
惚れている間は優しくするも、ひとたび手に入ればモラハラのような夫となりそうです。(あくまで個人的な想像ですが…)
蘭子の言葉遣いが話題となったパン食い競争。
「食パンの角に頭ぶつけて死んでしまえ あんなやつ!」
がここで生きてくるとは。笑
のぶに続き、メイコ!ナイスアシストでした!
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蘭子には好きな人がいる。
本当の気持ちを打ち明けられたのぶは、蘭子を抱きしめます。
その相手が豪であることまでは、知らないのかな?
でも岩男を振った次は、豪へ思いを打ち明ける蘭子に期待です。
(来週、2人には新たな展開が…)
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1936年開催のベルリンオリンピック。
日本中が熱狂した女子・水泳の前畑選手。
名前もそのまま、実在した前畑秀子選手のままでしたね。
当時の世界記録保持者である日本の前畑秀子。
前大会でオーストラリアのクレア・デニスに10分の1秒差で金メダルを獲得できませんでした。
ベルリン大会では、その雪辱を果たし、見事優勝されたのです。
かんばれ!前畑!のニックネームでしたしまれ、大河ドラマ「いだてん」にも登場しました。

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いつのまにか、剣道の腕を上げていたうさ子。
週末に先輩のみならず、黒井先生にまで指導を仰いでいたとは、本気度が伺えます。
「もっと強うなって黒井先生に認められたい」
教師になるために師範学校に入ったはずが、いつしか憧れの対象は黒井先生に。
愛国精神の塊である黒井先生を盲目に目指す、うさ子。
まさに、黒井先生の教育のたまものです。
いつのまにか愛国精神に染まり、教育勅語を唱えながら活動に励むうさ子の姿。
のぶは、少しとり残されたような気持ちではないでしょうか。
家族のため、そして子供たちに体育の楽しさを伝えたくて目指した教師。
それが、だんだんと違う目標にすり替わってきている気持ちです。
(ボウフラとまで呼ばれたうさ子。黒井先生は、あえてメンタルの弱いうさ子から取り込もうとしたのではないでしょうか…だとしたら恐ろしすぎます)
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もうやってきました、嵩の受験。
受験票持った?
名前書き忘れんようにね
うんうん、前科があるから心配されるのも仕方ない。
今回受験する京都の高等工芸学校は今の京都工芸繊維大学の前身ですね。
美術学校の役割も担っていた京都高等工芸学校ですが、メインは産業デザインのよう。
寛のいうとおり、仕事として絵で食べていくための、賢い選択に思えます。
ちょいちょい不合格フラグを立てて、からかうヤムおじさん。
「1年前の僕とは違うんです」
そういう嵩は頼もしく見えましたね。
***
さて、あっさりと不合格となった嵩。
チル
電報で合否を伝えるということは、嵩だけ京都で合格発表を見たと言うことですね。
自分が戻るより先に電報を打ちたかったのか、それとも京都からそのまま次の受験地、東京に向かったのでしょうか。
東京の学校の受験学科は20名の狭き門。
東京の学校とは、東京高等工芸大学のことで、現在でいう千葉大学工学部総合科デザインコースにあたります。
嵩が何故受験に数学がいるのか疑問でした。
それは、図案科=工学部のテリトリーだったからなのですね。
受験時に試験監督が似ていると話題になった「フクちゃん」。
これも、実在した漫画です。
フクちゃん:作・横山隆一
『東京朝日新聞』東京版に連載された「江戸っ子健ちゃん」の脇役でとして登場。
やんちゃで腕白なキャラクターが人気となり、登場から8ヶ月後には主人公となって全国紙へ掲載されることに。

今日の放送は史実が沢山盛り込まれていて楽しいですね。
それにしても、嵩と健太郎、ちょっと喋りすぎでしょう。笑
試験開始前の時間とはいえ、2人だけ雑談しているのには驚きです。
健太郎を演じるのは高橋文哉さん。
これは、この後の嵩の良き仲間となりそうな予感。
なんだか東京の学校の結果に希望の光が見えてきました。
サクラサクがサクラチルか。
気になる結果は明日のネタバレをご覧下さいね。
朝ドラ『あんぱん』のあらすじ・感想一覧はこちらからご覧ください!
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