NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」の第12週「逆転しない正義」あらすじ
放送日と各回の詳細
第56話:6月16日(月)
第57話:6月17日(火)
第58話:6月18日(水)
第59話:6月19日(木)
第60話:6月20日(金)
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第12週のあらすじ
嵩の宣撫班での活躍
嵩たちの部隊は、戦闘を覚悟していましたが、上陸後は治安維持を担うこととなり、緊張していた兵士たちは胸を撫でおろしました。
そんな中、嵩は絵の上手さを見込まれ、宣撫班に任命されます。
宣撫班の事務室は負傷者であふれ、嵩は現地の混乱を知ることとなりました。
市場での騒動を収めるため、武力を使わずに民心を安定させるべく、紙芝居を作るよう命じられます。
嵩は市場に出向き、壊された紙芝居の残骸を拾いますが、村人たちから激しい敵意を向けられました。
護衛兵が小銃を構えかけますが、嵩はそれを制し、その場を後にしました。
駐屯地に戻り、健太郎との会話を経て「これが正義の戦争なのか」と疑念を深める嵩。
宣撫班の仕事は日本兵の善意を伝える紙芝居を作ることでしたが、嵩はその意義に疑問を抱いていきます。
やがて、健太郎も宣撫班に加わり、岩男とリンの関係に心を打たれます。
リンとの触れ合いから、嵩は「双生の関係」というテーマを思いつき、紙芝居の制作に取り掛かりました。
健太郎と徹夜で仕上げた紙芝居は、上官の審査に挑みます。
審査では当初否定的な意見が出るも、八木の説得によりなんとか承認を得ることができました。
村人たちの前で上演される紙芝居は、通訳付きで進められ、笑い声が響き渡ります。
嵩はその笑顔を見て、平和的な手段で人の心をつなぐ力を信じたのでした。
岩男とリン
岩男は現地の子供・リンと親子のように接し、心の安らぎを得ていました。
しかし、リンの家族は過去に日本軍による掃討で命を落としており、心に深い傷を負っていました。
岩男がリンを信じ続ける一方で、リンの中には複雑な感情が渦巻いていたのです。
ある日、駐屯地近くで発砲事件が起き、岩男が撃たれます。
その背景には、リンが家族の仇を討つため、複雑な想いを抱えていた事実がありました。
岩男は最期までリンをかばい、「リンはよくやった」と嵩に告げて息を引き取りました。
八木からリンの家族の過去を知らされ、嵩は戦争の悲劇と複雑さに打ちひしがれます。
八木の「卑怯者は忘れられるが、そうでない者は忘れられない」という言葉が、嵩の胸に深く刻まれました。
絶望の空腹
戦況は悪化し、嵩たちの駐屯地は孤立状態に追い込まれます。
補給路が途絶え、食糧は底をつき、乾パン一つで命をつなぐ日々が続きました。
(ヤムさんの過去に通じるものがありますね…)
康太は飢えに耐えかね、民家に押し入り、食べ物を要求します。
老婆は落ち着いた様子で茹で卵を差し出し、三人は涙を流しながら口にしました。
「空腹は人を変える」という老婆の言葉が、嵩たちの胸に重く響きます。
その後も飢えは続き、嵩は力尽き倒れ込みました。
夢の中に現れた父・清の言葉に励まされ、嵩は「人を喜ばせるものを作る力」を信じる気持ちを取り戻します。
そして、救援隊が到着し、嵩は再び立ち上がることができました。
次郎の病
高知ののぶのもとに次郎から便りが届き、のぶは海軍病院を訪ねます。
次郎は肺結核の初期段階と診断されていましたが、のぶに心配をかけまいと振る舞います。
のぶは再会に安堵し、次郎もまた彼女の笑顔に救われる思いでした。
戦争の悲惨さを思い知ったのぶですが、次郎と過ごす穏やかな時間に癒しを見出します。
高知大空襲
昭和二十年七月四日未明、高知市に空襲警報が響き渡ります。
のぶは防空頭巾をかぶり、次郎のカメラを持って避難を開始しました。
逃げる途中、泣き声を上げる少年を見つけ、命を懸けて助けに向かいます。
なんとも、のぶらしい行動ですね。
焼夷弾が降り注ぐ中、のぶは少年を救い出し、家族と再会させることに成功しました。
羽多子、蘭子、メイコも駆けつけ、家族の無事を確認し、涙を流します。
のぶは次郎のカメラで焼け野原を写し、現実を記録しました。
一か月後、のぶは焼け残った家で玉音放送を聞き、日本中が静寂に包まれる中、戦争の終わりを迎えます。
その声は嵩たちの駐屯地にも届き、嵩は目を閉じ、岩男とリンの笑顔を心に描きながら、戦争の終焉を感じ取ったのでした。
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