【ネタバレ】あんぱん第10週49話|ついに嵩も… 6/5(木)あらすじと感想


のぶ(今田美桜)は、兄に赤紙が届き不安がる生徒に勇ましい言葉をかける。しかし、次郎(中島歩)の言葉が引っかかり心の中は震えていた。次郎にも同じようなことを言ったのではと図星を指す蘭子(河合優実)に、のぶは本心を言う勇気がなかったと意気消沈する。そして嵩(北村匠海)にも、とうとう赤紙が届く。

引用:guideテレビ王国

目次

あらすじ&予想

紀子の不安と、のぶの言葉

授業後、夕暮れの教室に残っていた紀子の様子に気づいたのぶ。
平吉たちが心配そうに立ち尽くしていました。

「紀子さん?どういたが?何かあった?」

平吉が小さな声で答えました。

「紀子のお兄ちゃんが兵隊に行くって」
「そうやったが……それは、ご立派なことやね」

紀子が不安そうにのぶを見上げました。

「先生。日本は勝ちますよね?お兄ちゃんと、もう会えんらあて……そんなことないですよね?」

のぶは無理に笑顔を作り、力を込めて答えます。

「大丈夫やき…日本は勝ちます。お兄さんも立派にお役目を果たし、祖国の英雄となって凱旋されますよ。大丈夫。日本は必ず勝ちます」

紀子はほっとした表情を見せ、生徒たちは元気よく帰っていきました🏃‍♀️🏃‍♂️。
無理に作った笑顔が消えたのぶの心には、胸を締めつけるような痛みが残ります。

子どもたちに本音を言えない自分。葛藤と後悔が、心に重くのしかかっているようですね。

蘭子との会話、のぶの本音

帰り道、後ろから蘭子が自転車で追いかけてきました。

「お姉ちゃん、どういたがで。なんか元気ないね」

のぶはぽつりと答えます。

「子どもらあの前では勇ましいことを言ったけど、心の中は震えゆうが。」
蘭子に言われたとおりや。うち、変わってしもうた。次郎さんを見送るときも、心に思いゆうこと言えんかった」
「ほんまはなんて言いたかったが?」
「……どうか生きて帰ってきて」

のぶの言葉に、蘭子はそっと微笑みました🌸。
のぶの心にあった本当の気持ちが、少しだけ吐き出された瞬間でした。

嵩と座間、そして母・登美子との再会

東京の教室で、嵩が座間に電報を手渡しました。
「アカガミ キタスグカヘレ」

「そうか。お前もか……」

嵩は、窓の外に消えていった日々の記憶に思いを馳せます。

「……健ちゃんを見送った時、心の底から思ったことがあります。僕は戦争が大嫌いです……」
「聞き捨てならんな。非国民め」
「すみません……」

座間は上着を羽織り、嵩に声をかけました。

「罰として今日は俺に付き合え」
「いえ、母親と会う約束が……」
「お母さんもまとめておごってやる」

非国民め、と言いながらも嵩を励ます座間先生。
なんと母と会う場に一緒に来るのですね。

なんとも不思議な3人の組み合わせです…

嵩の心の叫び

カフェで再会した登美子に、嵩は冷たい言葉を投げかけられます☕️。

「あなたは兵隊に向いてないって」
「……それがこれから祖国の役に立とうとしてる息子に言うこと?」

母親らしい温かい言葉を期待した嵩の心に、また深い孤独が残りました。

カフェを後にする登美子の後ろ姿を見送り、嵩はため息をつきました。

「……いつもああなんです。息子を傷つける天才で……」

座間は無言で代用コーヒーをすすりつつ、美しい登美子のことで頭が一杯の様子。
嵩の心に渦巻く孤独と、戦争に向かう不安が胸を突き刺しました。

嵩は登美子の言葉に傷ついたと言いますが、私にはこれは登美子なりの息子への愛に感じました。

周りに流されない登美子。

反戦派ではなくとも、ただ純粋に、我が子に戦争に行ってほしくない。その気持ちが言葉に詰まっているように思えてなりません。

登美子の本心…それは、明日の放送で明らかとなりそうです。

※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。

《第48話第50話》
朝ドラ「あんぱん」あらすじ一覧はこちら

感想&考察

次郎に日本は勝てないと言われたのぶ。

表向きは愛国の鑑として教師を続けているも、心の中は震えていると、ついに本心を打ち明けました。

本当は生きて戻って来て欲しかったのに、そう言う勇気がなかったのですね。

にしても蘭子、「次郎さん、さみしかったやろね」って言わないであげて欲しいです。

次郎さんは、のぶの気持ちをちゃんと分かっているはず。

教師として勇ましく振るわなければいけない、のぶの姿をちゃんと受け止めてくれていたと思います。

「行ってきます」の意味

生徒の兄の出征を見送る際、兄が「お国のために、行ってきます」と言うと、婦人会・民江が厳しく叱りましたね。

「行ってきます」ではなく、「行きます」と言いなさい。

そう、「行ってきます」とは、「行って戻ってきます」の略なのですね。

普段何気なく使っている「行ってきます」の言葉には、待っている人への戻ってくるよとのメッセージが込められていたのです。

だからこそ、出征時には使ってはいけない。

戻ってくるような生半可な覚悟ではなく、戦地で御国のために命を落とす覚悟でいなければいけない。

赤紙が来ると言うことは、行くものも、残る者も、「生きてはもう会えない」と受け止めるのが当時の常識だったのですね。

登美子の本心

赤紙が来た嵩。

高知に変える前に、母・登美子に会う約束をしていました。

銀座のパン屋で偶然の再開をして以降、時々会っていた2人。

嵩の出征を、登美子は千代子からの電報ですでに知っていました。

嵩の大学受験を事前に知らせてくれていたのは寛でしたが、寛亡き後も、引き続き千代子が嵩の近況を伝えてくれていたのですね。

寛・千代子夫妻の懐の深さと、嵩を思いやる気持ちの偉大さを感じます。

はじめ、最後になるかもしれない母・子の時間に、座間先生邪魔しないで!と思ってしまいました。

しかし、登美子のつれない発言に嵩はまたもや傷つくことに。

すみません、やっぱり座間先生は居てくれてよかったかもしれません!(先生は、登美子の美しさにそれどころではなかったようですが…)

そして、今日の登美子の発言。

当時の常識からは逸脱した言葉だったかもしれません。

嵩も、武運を祈ってほしかったのでしょう。

ですが、あの発言には登美子なりの母親としての本心が込められていたのですよね。

嵩は軍人に一番向いていない=行かないでほしい、逃げてほしい、戦地で勇敢にたたかわないで欲しい

(いつしか、ヤムさんも豪ちゃんに「戦争なんて、イイやつから死んでいく」と話していましたね)

決してそうは口に出せないも、登美子の気持ちが溢れるように伝わってきました。

のぶとの再会

高知に戻った嵩。

このご時世にわざわざ高知に戻ってくるなんて。そして、嵩の五分刈りの頭を見ても、のぶはすぐに察したのでしょうね。

次郎さんを送り出す時に言えなかった「生きて帰って来て」という言葉。

のぶは、嵩に言うことができるのでしょうか。

明日、いよいよ嵩の出征です。

あの人もサプライズ登場し、涙なしには見れない予感です・・・!

《第48話第50話》
朝ドラ「あんぱん」あらすじ一覧はこちら

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この記事を書いた人

関西在住の30代主婦。
朝ドラが好きで、予習や毎日の感想を記録しています。
趣味はテレビとダンス。

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