朝田パンに軍に納める乾パンの注文が入る。名誉なお役目と、わき立つ釜次(吉田鋼太郎)たち。さっそくのぶ(今田美桜)は草吉(阿部サダヲ)に乾パンを焼いてほしいとお願いするが、断られてしまう。頑なに拒む草吉に釜次らがなぜ断るのかと首をかしげる中、蘭子(河合優実)だけはわかる気がすると言い…。羽多子(江口のりこ)は草吉に無理強いはできないと、依頼を断ることに。しかし、そう簡単に済むことではなかった。
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
焦がれる思いと、立ちはだかる現実の壁
結婚してからも、のぶは毎日汽車で御免与まで通勤。
この日は有賀中佐の来校で、学校も国防婦人会もピリピリした空気に。
「若松です。ご高説をたまわり、まことにありがとう存じます」
「先生が、まことに強く愛国の心を持っておられるということは、婦人会の皆さんから聞いておりました」
※のぶ、結婚して朝田→若松に苗字が変わっています!)
あ〜、この場面、完全に“立派な先生”として祭り上げられてしまった感……。
そしてまさかの任務が!
「軍に納める乾パンの注文をいただいたがよ」
🎌“朝田パン”が軍直結の仕事!?
一同は大喜びでしたが――
屋村、断固拒否
のぶの説得にも、屋村はバッサリ。
「………ヤダね。その話、断ってくれ」
「俺は嫌なもんは嫌なんだよ。そんなにやりたいなら、勝手に焼きな」
パンの作業場での屋村の冷たさ……一瞬ギクッとしましたが、それだけ信念があるってことなんですよね。
でもまぁ、のぶの立場からすると切ない……。
民江の“圧”がすごい……
断ったらどうなるか――
予想はしてたけど、やっぱり来ました婦人会の“制裁”。
「御国のために乾パンは焼けん、そういうことですか?」
「何ちゃあ分かっておられません」
うわ…これはツライ。
民江の涙交じりの“理屈と感情の交錯”が重すぎて、聞いてるこちらもぐったり……。
そして店からはお客が消え、街の視線も冷たいものに……🥶🍞
今日は何よりも「信念」がぶつかる回でした。
のぶの誠実、屋村の反骨、羽多子の苦悩、民江の怒り――
それぞれが“正しい”と思ってるからこそ、ぶつかるのが余計に苦しいんですよね🥲💣
でもその中で、メイコのやさしさがちょっとだけ救いになってました。
今後どうやって“あんぱん”がまた町に愛されるのか、見守りたいところです🍞🌸🕊️💬🚃
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
感想&考察
乾パンの依頼が!
朝田パンに、陸軍用の乾パンの依頼がきました。
大喜びの釜次にくら。その喜びっぷりが見ているこちらも嬉しくなりましたね。
その一方で、戦争に加担することにどこか気持ちが載らない蘭子。
否定こそしないものの、やはり蘭子の気持ちは反戦から揺るぎません。
それがわかっている分、母・羽田多子も心配そうな様子です。
千尋、柳井医院を継ぐ・・・?
今日の放送では、予定にないシーンの追加がありました。
それは、千尋が弁護士の夢を諦めて、医師の道を進もうとするもの。
そして、珍しく千尋とヤムさんの絡みが見られましたね。
優等生・千尋にも、容赦なくおちょくるヤムさん。
寛の死後、千尋の気持ちが心配だったので、このシーンの追加はありがたいです。
ヤムさん、店の前ですれ違った千尋の様子が気になって、追いかけてきてくれたんですよね。
医師はいやいややる仕事じゃねぇ
人間、得手不得手があってあたりまえ
お前がしょい込んでいることを、あの先生(寛)が望んでるわけない
お前は、お前の人生を生きろ
真面目すぎる千尋に、ヤムさんの「適当に生きろ」の言葉が響きます。
嵩に千尋、ヤムおじさんって柳井家の兄弟のピンチを何度救ってくれるのでしょうか。
史実にはない、朝ドラオリジナルの屋村草吉というキャラクター。
あんぱんを作ってくれるだけでなく、やなせたかしさん一家の心情を描くためにも、なくてはならない人物ですね。
屋村、乾パン作りを断固拒否
乾パンと聞いて、即座に嫌だと断ったヤムさん。
このこだわり様…どうも何か大きな理由がありそうでしたね。
乾パンの受注に大喜びの釜次も、ヤムさんの断りに大激怒でしたね。
そして、ヤムさんの肩を持つ蘭子。
ついにはのぶと蘭子の姉妹喧嘩が始まりました。
そんななか、羽多子はヤムさんを説得するのではなく、乾パンづくりを断ると言いました。
どこまでも、人の心に寄り添う羽多子。
ヤムさんだけでなく、蘭子の気持ちも気にかけていたのかもしれません。
羽多子自身が反戦の考えを持っているとか、愛国精神がない、とかいうわけではなく、ただただ、身近な人の気持ちを大切にしたい優さが最優先されているのではないでしょうか。
婦人会・民江さんの家族も・・・
当然、乾パン作りを断るなんて、婦人会で受け入れられるはずがありませんよね。
婦人会のボス的存在、民江さん。
どうしてここまで拘るのかと思いきや、まさかの民江さん自身のご家族もまた、出兵されていることが明らかになりました。
乾パンづくりは、戦地に向かう家族の食料に直結するもの。
その製作を拒まれるのは、心情的にも民江さんにとって受け入れがたく、許すことができなかったのでしょう。
そんな様子を見て涙するメイコ。
そして気になるのが、泣くメイコの様子を離れて見ているヤムさんです。
元気がない千尋にさえ、追いかけて励ますヤムさん。
10年近く共に暮らすメイコが悲しむ姿を見ていられないのでは。
先にお伝えしますが、明日は、誰も死にません。
ですが、私的には喪失感の大きい回となりそうです。
翌日の朝ドラ『あんぱん』のあらすじ・感想一覧はこちらからご覧ください!

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