のぶ(今田美桜)が母校の御免与尋常小学校の教師になって一年半。のぶは生徒たちに愛国の心を教え込んでいた。一方、嵩(北村匠海)は卒業制作に精を出すはずが、ため息ばかりの日々。見かねた健太郎(高橋文哉)は、のぶのことを忘れるようあえてキツイ言葉をぶつける。そんな中、政府が結婚十訓を発表したこともあり、のぶのもとにはいくつもの縁談が持ち込まれる。まだ子どもたちに教えたいと、結婚を考えられないのぶだが…
引用:guideテレビ王国
あらすじ&予想
📚のぶ先生、教師2年目。まぶしいくらい板についてきた!
昭和十四年秋。
のぶが地元・御免与尋常小学校に赴任してから、もう1年半。
教室では四年一組の男の子が綴り方を音読しています。
「ヒットラー総統のドイツ軍がポーランドに勝ちました。日本の兵隊さんらあも、支那で頑張って戦うてくださっています。僕も勉強や体操を頑張って、早う御国のためにご奉公したいと思います」
「平吉くん、よう書けました。立派な心がけです」
なんとも時代を感じる内容にドキッとしますが、のぶは立派な先生として教室の空気をしっかり握っています👏
児童にも同僚にも信頼されて、もう完全に“朝田先生”の顔。
なんだか感慨深いですね…🥹
🌀一方、銀座の嵩は低空飛行中
舞台は変わって東京・銀座。
健太郎とのぶらぶら歩きも、以前のような楽しさはありません。
「なんか楽しくないな」
「楽しんじゃダメってことでしょ」
「どげんなるっちゃろうかね、俺たちは」
街には軍国標語ばかりが目につきます。
ふと目に入った「御国のために」の文字で、嵩の脳裏に蘇るのは――あの空き地で、のぶに言われた言葉。
それ以来、一切連絡は取っていない。
卒業制作もスランプで全然進まない。
「お前の良さが全部消えてる」と、担任にまで言われてしまう始末💦
「これは本格的にやばいやつや……」と、見てるこっちも心配になるくらい、嵩の状態は沈みがち。
灰色の空を見上げる姿が切なすぎます…。
💍のぶに縁談!? 婦人会の圧が強すぎる件
仕事を終えて帰宅したのぶを待ち受けていたのは――
国防婦人会の女性たち&くら&釜次の熱気!
「皆さんがのぶに縁談を持ってきてくださったがよ」
「『結婚十訓』ですか」
「産めよ育てよ国のため!」
完全に時代の波🌊!のぶ、完全に包囲されてる!
でも、のぶ本人の温度感はというと…
「……………二十歳の風圧は強いねえ」
いや、それよ😂
タイムライン的にはもう20歳超えてるはずだけど、この一言に色んな圧力が詰まってる…。
🧵三姉妹の夜と、それぞれの想い
布団を敷きながら、三姉妹であれこれ話します。
メイコの発言がまた直球すぎる!
「うち、てっきり、お姉ちゃんには心に決めた人がおると思うちょった」
「まさか! …..とにかく、今は児童らあのことで頭がいっぱいながやき」
のぶの答えは即否定。でも、メイコの目は誤魔化せないよね😉
そして話題は、蘭子と豪ちゃんへ。
「蘭子は順番らあ気にせんで、豪ちゃんがもんてきたら祝言あげて、二人で石屋を継いで」
「蘭子姉ちゃん、石屋の女将さん、めちゃくちゃ似合いそうや」
「……あと、三百四十五日」
このつぶやきが切なすぎます……。
帰ってくる日を指折り数えて待つ、そんな日々の中で恋をあたため続ける蘭子。
メイコがそっと耳打ちします。
「蘭子姉ちゃん、豪ちゃんの満期除隊になるまでの日にち、指折り数えゆうがよ」
「豪ちゃんも同じ気持ちでおるがやろうなぁ」
「思い合っちゅう人がおるって、えいなぁ………」
わかる……憧れるよね。二人の間には何にも言わなくても通じる静かな絆がある🥹💞
🧣豪の袢纏と、釜次の願い
その頃、蘭子はひとり作業場へ。
壁にかけた豪の袢纏の埃を払って、そっと“344日”とめくりを更新。
こっそりその様子を見ていた釜次がぽつりと呟きます。
「豪よ、豪…早よう、もんてこい………」
これは泣く…😭
派手な演出なんて何もないのに、静かに積み重ねられた日々の重みがじんわりと胸を打ちます。
※追記。放送では344→279日に変更されていましたね。
のぶは先生として大きく成長していて、蘭子やメイコもそれぞれの“思い”と向き合い始めています。
そして、嵩は……まだ出口が見えない中にいる。
次回、少しでも光が見えてきてほしいですね。
※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。
感想&考察
のぶ、教師としての生活がはじまりました。
まだ働いて1年半ですが、20歳ののぶには結婚の話がちらほら。
わざわざ校長先生まで気にかけてくるなんて。
それにしても校長先生、のぶの仕事ぶりをほめつつ、いつでも結婚の話があれば遠慮なく言ってねと。
今の時代でも中々ない優しい上司の声掛けですね。
(時代的に結婚=教師を辞める、となるのが仕方ないとして)
***
スランプに陥っている嵩。
座間先生や健太郎の声掛けが心に染みます。
のぶとの関係で悩む嵩。
でも、色々あってから(赤い鞄事件から)もう2年前後経っていますよね?
それまで高知に帰省した時など会っていなかったのでしょうか。
喧嘩わかれした友達と2年も連絡を取らないと、さすがに気まずそうですが…
***
婦人会の奥様方、なかなか強烈そうです。
のぶへの縁談が一方的に盛り上がっています。
校長先生からも話のあった「結婚十訓」。
その内容はこちら。
一. 一生の伴侶として信頼出来る人を選べ
二. 心身共に健康な人を選べ
三. お互いに健康証明書を交換せよ
四. 悪い遺伝の無い人を選べ
五. 近親結婚は成るべく避けよ
六. 成るべく早く結婚せよ
七. 迷信や因習に捉われるな
八. 父母長上の意見を尊重せよ
九. 式は質素に届は当日
十. 産めよ育てよ国の為
第10条を文字り「産めよ殖やせよ国の為」と言われたこの十訓。
実は朝ドラ「虎に翼」でもこのシーンがありました。
寅子が弁護士として勤務していた雲野法律事務所。
そこで、常盤さんが読む雑誌の中に、この「結婚十訓」に関する記事がチラっと掲載されていたのです。
当時、女性であることから弁護士業務の依頼が来なかった寅子。
のぶと寅子、当時の働く女性にとって、結婚という壁がそれぞれに立ちはだかっていたのですね。
***
朝田三姉妹の恋愛トーク。
「お姉ちゃんには心に決めた人がおると思うちょった」
メイコ、ちゃんとわかっていましたね。
「まさか!」と驚くのぶ。
嵩のことは全く恋愛対象として考えていない様子です。
あと279日…
と豪が満期除隊になるまでの日にちを数えている蘭子。
釜次もまた、豪の帰りを心から待ち遠しく思っているのでした。
大切な弟子であること、またそれ以上に、蘭子に早く祝言を挙げさせてやりたい、という気持ちが溢れています。
***
ちょっとした話ですが、実は元々は豪ちゃんの任期満了まではあと「344日」とされていました。
それが、今回の放送では「279日」に変更。
65日、帰隊日が短くなった理由はなぜでしょう??
そもそも、豪ちゃんが出兵したのが昭和12年。7月下旬~8月上旬でした。
そして、今日の放送は昭和14年10月の話なでの、この時点で、2年1~2ヶ月経っていることが分かります。
任期満了までの日数を月換算してみると(1ヶ月=30日で計算)
■ 344日 → 約11ヶ月と14日
■ 279日 → 約9ヶ月と9日
当時の兵役任期は3年が多かった模様(軍隊によるようですが)。
よって、344日残日数があると、「2年1~2ヶ月+11か月14日」が3年の任期を超えてしまいます。
なので、放送では任期満了までを279日としたのでしょうね。
ちなみにこの場合、既に豪ちゃんは「2年2ヶ月21日」兵役していることになります。(3年ー9か月9日)
今日の三姉妹の恋愛トークは昭和14年10月下旬。
279日後の昭和15年7月下旬~8月上旬(出征から丸3年後)が待ち遠しいですね。
翌日の朝ドラ『あんぱん』第37話・第8週のあらすじネタバレはこちらからご覧ください!
コメント