【ネタバレ】朝ドラ『あんぱん』第17話|あらすじと感想!4/22(火)第4週「なにをして生きるのか」

あんぱん

4月22日放送の朝の連続テレビ小説「あんぱん」第17話・第4週「なんのために生きるのか」について、あらすじと感想を見てみましょう。

のぶ(今田美桜)が勉強のため柳井家にやってくると、嵩(北村匠海)の姿が見当たらない。嵩は線路沿いを歩きながら、昨晩聞こえてきた会話を思い出していた。そして、草吉(阿部サダヲ)に子どものころの千尋との思い出を語る。同じころ、部屋で嵩を待っていたのぶは、千尋から嵩への思いを聞いていた。夕方、どこに行っていたのかと問う千尋に嵩は自嘲めいた物言いで答え、ついには取っ組み合いに。そこに駆けつけたのぶは…。

引用:guideテレビ王国

あらすじ&予想

嵩の姿がない…

のぶ(今田美桜)はこの日も、女子師範学校合格に向けて勉強のため柳井家を訪れます。

ところが、約束していたはずの嵩(北村匠海)の姿は見当たりません。

「なんでおらんがやろ……」

静かな部屋に、ひとり残されるのぶ。

勉強よりも、心配が勝ってしまいそうです。

揺れる嵩のこころ

そのころ嵩は、線路に耳をつけて、遠くから響く汽車の音を聞いていました

現実から逃れたい、もしくは何か“答え”を探しているようにも見えます。

昨晩、寛(竹野内豊)が登美子に語っていた、「嵩が医者に」という話。

それが重く心に残っていたのでしょう。

通りがかった草吉(阿部サダヲ)は、そんな嵩を見つけて慌てて引き戻します。

そして、嵩の心がついに限界を迎えます。

「こんな情けねえ俺!! もうやだやだ、やだよ!!! ワァー!」

子どもでもない、大人にもなりきれないその狭間で、嵩は自分の無力さとぶつかっています。

その叫びは、今の彼のすべて

自分の今の姿と、周囲からの期待に応えられない自分、そして自分が何をしたいのかわからないもどかしさ。

嵩の葛藤がこちらにも伝わってきそうです。

嵩から弟への想い

嵩は、昔のことを思い出しながら草吉に語ります。

「……千尋は僕が守ってやんなきゃって、ずっと思ってたけど」

その言葉に草吉がぽつりと返します。

「立場が逆転しちゃったんだな」

過去の“兄としての誇り”と、今の自信喪失のギャップ。このひと言が嵩の胸を締めつけます。

千尋の兄への本音

一方、嵩を待ちながら、のぶと千尋(中沢元紀)は静かに過ごしていました。

千尋は思い出話を語ります。

嵩兄と二人で物部川を泳いだがやき
溺れそうになったとき、兄貴が一生懸命励ましてくれたがや
……あのときから強うなった気がするがよ
兄貴のおかげや

なんと、嵩と千尋はおなじ事を思い出していました。

ですが、捉え方は2人で全く異なります。

千尋は兄と立場が逆転したなんて思っていない、むしろ、兄のおかげで今の自分があると思っています。

このエピソードには、ただの感謝以上に、兄への敬意と愛情がこもっているように感じられます。

兄弟、ぶつかり合う夕暮れ

ようやく帰宅した嵩に、千尋が心配をかけたことを詰め寄ります。

すると嵩は千尋に思いをぶちまけるのでした。

「病院を継ぎたきゃ継げばいいだろ! 兄貴に譲ったりするな!」

千尋も言い返します。

「兄貴はなんでおふくろの言いなりになるがな?」

嵩の中には、登美子に認めてもらいたい気持ちと、認めてもらえなかった過去が交錯しているのでしょう。

そして、感情が限界に達したそのとき――

「胸の中では、こんな兄貴いなくなればいいと思ってんだろ!!」

ついに嵩が口にしてしまった、決して言ってはいけない言葉

千尋がどれだけ嵩を想っていたかを考えると、このセリフは本当に胸が痛みます…。

激しく言い合うふたりのもとへ、のぶが駆けつけます。彼女は嵩に真正面から叱りつけます。

あんたは千尋君の気持ち、ひとっちゃあ知らん……
誰がいちばん近くであんたのこと、ずっと見てきたと思うちゅうがで
あんたなんか、たっすいがーのスッポンじゃ!!

のぶの強烈なひと言。

でも、それはのぶが本気で嵩のことを大切に思っているからこそ出た言葉です。

やさしさだけじゃ届かない想いを、ぶつけ合った3人

嵩は、これでようやく本音と向き合うきっかけをつかむのかもしれません。


第17話は、兄弟の絆が崩れかけ、それでもなお、つながろうとする強さを描いた回です。

嵩の叫び、千尋の本音、のぶの涙。

それぞれが不器用でもまっすぐに、相手を想っているからこそ、衝突も本気です。

そしてこの先、嵩が「誰のために、何のために生きるのか」をどう見つけていくのか。

その道の始まりに立った、濃密な回となりそうです✨

※この記事はあくまで予想なので、実際の放送内容と相違がある場合があることをご了承ください。

感想&考察

嵩の心の叫びから始まった本日。

弟・千尋と伯父・寛の会話を聞いた嵩。

自分が千尋より学力・立場・目標を定めているかどうか、全てにおいて劣っていると思われいるように感じたのではないでしょうか。

こんな情けない自分が嫌だ。

千尋や寛だけではなく、自分自身が一番そう感じていたのかもしれません。

***

嵩の帰りを待つ、のぶと千尋。

千尋は幼いころから、いかに嵩をしたっていたかが語られました。

千尋は、登美子への母親としての愛を求めていないように見えていました。

でも、千尋はずっと怖かったのですね。

幼いころに養子として預けられた千尋。

実は寂しかったようです。

そこに突然やってきた登美子と嵩。

再び登美子が去ってしまうとき、嵩が残ってくれてどれほど心強かったでしょう。

それだけ、千尋にとって1人ぼっちなことが今まで辛かったのでしょうね。

伯父・叔母からの愛を十分に受けてきたはずの千尋。

親からの愛の代わりになっていたと思っていました。

ですが、伯父・叔母への愛とは別に、独りぼっちという孤独と闘ってきたのでした。

***

帰宅した嵩と千尋は取っ組み合いのけんかに。

我が家の兄弟もよくケンカしますが、この年齢で身体も大きく力もある2人が本気の取っ組み合いをすると、周囲はハラハラしますね。

登美子が嵩を医者にしたいのは、自分の居場所を作りたいだけ。

登美子に利用されている!自分でもわかっているだろう!と指摘され、怒る嵩。

図星…だったのでしょうね。

対して、千尋こそ養子となってからずっと伯父と叔母の顔色を伺ってきたんだろう!と言う嵩。

その様子を叔母・千代子も見ています。。。

いくらなんでも、酷い。

これは言ったらだめだったと思います・・・

嵩だって本当は本心ではそう思っていないはず。

でも、それだけ嵩は追い詰められていたのでしょうね。

嵩の気持ち、千尋の気持ち、千代子の気持ち。

(登美子も見ていましたが、彼女に関してはむしろ、ちゃんとみんなの本音を聞いてくれ!という感じです)

見ていて胸が苦しくなりました。

駆け付けたのぶの想いもさることながら、ヤムおじさんの仲裁に助けられましたね。

重い空気で終わってしまった本日。

今週はちょっと暗いことが続くかもしれません。

来週には、どうか明るくなる(はず)なので、もう少し辛抱して見ましょう!

明日の朝ドラ『あんぱん』第18話・第4週「なんのために生きるのか」のあらすじ・感想はこちらからご覧ください!

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